那覇市議会 1995-09-18
平成 07年(1995年) 9月定例会-09月18日-06号
認定第7号 平成6年度那覇市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算 (市長提出)
認定第8号 平成6年度那覇市
救急診療事業特別会計歳入歳出決算 (市長提出)
認定第9号 平成6年度那覇市
老人保健特別会計歳入歳出決算 (市長提出)
認定第10号 平成6年度那覇市市街地再
開発事業特別会計歳入歳出決算 (市長提出)
認定第11号 平成6年度那覇市
防災緑地用地取得事業特別会計歳入歳出決算 (市長提出)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
出席議員(44人)
1番 宮 城 宜 子 君
2番 嘉 数 進 君
3番 東 江 芳 隆 君
4番 高 里 鈴 代 君
5番 崎 山 嗣 幸 君
6番 洲 鎌 忠 君
7番 玉 城 仁 章 君
8番 渡 口 初 美 君
9番 前 田 政 明 君
10番 赤 嶺 政 賢 君
11番 国 吉 真 徳 君
12番 瀬良垣 武 安 君
13番 金 城 徹 君
14番 高 里 良 樹 君
15番 渡久地 健 君
16番 高 良 幸 勇 君
17番 座 覇 政 為 君
18番 当 真 嗣 州 君
19番 古波蔵 保 吉 君
20番 仲 本 嘉 公 君
21番 中 村 昌 信 君
22番 浦 崎 唯 昭 君
23番 亀 島 賢 優 君
24番 仲 村 善 信 君
25番 大 田 朝 美 君
26番 大 浜 安 史 君
27番 久保田 淑 子 君
28番 大 浜 慶 子 君
29番 久 高 将 光 君
30番 安 里 仁 愛 君
31番 新 崎 真次郎 君
32番 糸 洲 朝 則 君
33番 松 田 義 之 君
34番 大 城 春 吉 君
35番 真栄城 守 晨 君
36番 我那覇 生 隆 君
37番 安慶田 光 男 君
38番 大 城 勝 夫 君
39番 幸 地 正 博 君
40番 上 原 善 吉 君
41番 友 利 玄 雄 君
42番 安 里 安 明 君
43番 上 原 清 君
44番 唐 真 弘 安 君
──────────────────────
欠席議員(0人)
──────────────────────
説明のため出席した者の職、氏名
市長 親 泊 康 晴 君
助役 山 里 守 謙 君
助役 当 真 嗣 夫 君
収入役 玉 城 正 一 君
総務部長 玉 城 宏 道 君
企画部長 真栄里 泰 山 君
文化局長 金 城 幸 明 君
税務部長 蔵 下 巖 君
市民部長 当 銘 芳 二 君
経済部長 崎 山 嗣 松 君
福祉部長 仲井間 宗 恵 君
保健衛生部長 野 原 広太郎 君
都市計画部長 高 嶺 晃 君
建設部長 長 堂 嘉 夫 君
土木部長 亀 島 美 一 君
港湾部長 大 城 清 行 君
消防長 玉 城 靖 威 君
水道事業管理者 仲 間 栄 三 君
水道部長 大 城 誠 徳 君
教育長 嘉手納 是 敏 君
教育委員会指導部長 鳩 間 用 吉 君
教育委員会管理部長 山 田 義 浩 君
市立病院長 宮 城 靖 君
市立病院事務局長 金 城 栄 行 君
救急診療所長 諸見里 安 紀 君
選挙管理委員会委員長 屋 宜 宗 一 君
──────────────────────
職務のため出席した
事務局職員の職、氏名
事務局長 永 山 盛 廣 君
次長 名嘉元 甚 勝 君
議事課長 新 垣 隆 君
調査課長 宮 里 盛 淳 君
議事係長 島 袋 庄 一 君
委員会係長 仲村渠 正 吉 君
主査 比 嘉 優 君
主査 宮 城 能 正 君
主事 山 城 裕 君
(午前10時5分 開議)
○副議長(大城勝夫君)
これより本日の会議を開きます。
~~~~~~~~~~
○副議長(大城勝夫君)
日程第1、
会議録署名議員の指名を行います。
会議録署名議員は、会議規則第81条の規定により、議長において上原清君、
崎山嗣幸君を指名いたします。
~~~~~~~~~~
○副議長(大城勝夫君)
日程第2、個人質問を行います。
この際、申し上げます。
議事の都合により、本日の個人質問に関する発言時間は、答弁を含めて各議員30分以内といたします。
発言通告書に従い、順次発言を許します。高里良樹君。
◆高里良樹君
おはようございます。
それでは
発言通告書に基づきまして、順次質問を行ってまいります。
首里城周辺における出店業者の問題についてでありますが、この問題は、ちょうど県の
南部土木事務所のほうから、12月いっぱいまでに撤去警告が出されていることがありまして、急を迫られていることもありますので、6月定例会に引き続きこの問題を取り上げてまいりたいと思います。
さて、県の
南部土木事務所は、ことし2月24日に
首里城守礼門周辺で営業をしている
出店事業者などに対し、
守礼門周辺にベンチや花壇等をつくる目的で
出店事業者に撤去と原状回復の警告を
出店事業者の方々に出しております。
出店事業者は、県の一方的な撤去の警告に大変困惑を示しております。その
出店事業者は、昭和48年から営業を開始し、長年にわたり
道路使用許可書で営業が認められておりました。今回、県の一方的な撤去命令が進められますと、そこには
出店事業者が二十数業者ありまして、およそ100人余の人々がこの事業で商いに従事し、約500人前後の家族がこの商いで生計を立てておりまして、その事業が完全に排除されますと、生活の基盤を失い、中には多額の負債を抱えている業者もありまして、これは大変な死活問題ではないでしょうか。
そこで、市当局に再度質問をいたしますが、去る6月定例会で、本員がこの質問について取り上げましたところ、親泊市長は、「この問題は非常に重要な問題であり、もう一度チェックをして、本市も数年前にそういう事例があり、双方の話し合いを折衷いたしまして、妥協案を解決した事例もあるので、こういうことも引用して、もう一度、県の
土木委員会の結論が出る前に話し合いをしてみたい」と市長の答弁がありましたが、その後、話し合いはどうなったのかお伺いをいたします。
次に、第2点目といたしまして、
園比屋武御嶽の周辺の市有地の使用については、どうなのかお伺いをいたします。
次に、3点目といたしまして、出店業者のこれからの生活権を守る意味から、この問題について、那覇市の経済部はどうお考えなのか、お伺いいたします。
次に、
青少年健全育成についてでありますが、社会問題として深刻化しつつある青少年の非行については、学校関係はもちろんのこと、警察、
教育委員会などにおいて積極的に取り組まれていると思われます。
しかし、青少年の犯罪、非行はますます増加し、全国的にも大きな社会問題としてエスカレートしているのが現状であります。このほど警察庁のまとめによりますと、
青少年非行は昭和26年を第1次、昭和39年を第2次のピークとし、その後いったんは減少傾向を示したものの、昭和52年以降、再び増え始め、昭和57年、58年には、発生件数、補導件数とも戦後最大の第3次ピークとなり、その後、平成時代になり、青少年の非行は、とどまることなく、ますます高度化していると指摘がございます。
特に、深夜徘徊による非行が目立ち、青少年の喫煙、飲酒、
シンナー遊び、いじめや女生徒による売春等、ほとんどの行為が深夜に行われているとされております。
そこで市当局に質問をいたしますが、第1点目といたしまして、市内の
青少年非行の実態は現在どうなのかお伺いをいたします。
次に第2点目といたしまして、市当局は
青少年非行防止に向けた夜間補導はどうなっているかお伺いをいたします。
次に第3点目といたしましては、これらの問題を解決するためには、家庭、学校、行政、社会が一体となった取り組みが必要かと思考されます。そこで私の地元である首里赤田町、崎山町、鳥堀町を旧首里三箇と呼んでおりますが、その区域で元那覇市会議員の久高友弘氏が自発的に
首里三箇青少年健全育成会を3年前に結成をいたしまして、これまであらゆる活動を通じて夜間指導、あるいは補導を行ってまいりまして、これまで大変な効果をもたらしてまいりました。そこで市当局に質問をいたしますが、今後、市当局として地域の自治体、自治会等に夜間指導・補導を積極的に協力要請をするお考えはないかお伺いをいたします。
以上、質問をいたしまして、答弁によりましては自席より再質問を行います。
○副議長(大城勝夫君)
経済部長、
崎山嗣松君。
◎経済部長(
崎山嗣松君)
お答えをいたします。
守礼門周辺の出店の撤去について、県との話し合いについてその経緯についてお答えをいたします。
去る7月11日に
県観光文化局次長と、それから7月13日に
土木建設部長に対して当該工事については、関係者との円満な調整の上、事業を実施されるよう文書により要請をしてまいってきたところでございます。
議員、ご承知のように、この問題につきましては、県におきましても、業者と誠意をもって対応しておりますし、6月以降も双方の調整が現在まで続いております。市といたしましては、今後も話し合いの推移を見ながら、これについて対応していきたいと、こういうふうに考えております。以上でございます。
○副議長(大城勝夫君)
教育委員会指導部長、鳩間用吉君。
◎
教育委員会指導部長(鳩間用吉君)
高里良樹議員の
守礼門周辺の市有地の使用についてのご質問にお答えをいたします。
ご質問の件については、当該地が国指定の
重要文化財と、
県指定史跡園比屋武御嶽として指定を受けていることから、使用について平成7年6月16日付けで沖縄
県教育委員会へ照会したところ、6月30日付けで次のとおり回答を得ています。
「
県指定史跡園比屋武御嶽は、かつての琉球王国が旅に出るときに、道中での安全を祈願した場所と言われており、また諸々の王府行事や、祭祀と密着した重要な遺跡であるとして、昭和30年に史跡に指定されました。現在、国の
重要文化財に指定されている
園比屋武御嶽石門の後方には、樹木が生い茂り、御嶽としての神聖さを醸し出しています。当該史跡の指定地域における出店の設置等は、史跡の保存・管理に重大な影響を与えるとともに、景観を著しく損なうものと思料されます。よって、
当該史跡指定地内における出店等の土地利用のあり方は認められません」と
県教育委員会から回答を得ています。
したがいまして、那覇市といたしましても、
文化財保護の立場から出店等への利用は極めて困難なものと考えております。
次に、教育行政についてのご質問にお答えをいたします。
まず初めに、市内の
青少年非行の実態はどうなのかというご質問でございますが、
青少年センターによる那覇市の
教育委員会の
青少年センターによる青少年の
街頭指導状況からご説明しますと、指導を受けた青少年は、平成5年度が1,764人、うち男子が1,429人で81%、女子は337人で19%となっております。
次に、平成6年度に指導を受けた青少年は1,946人で、平成5年度より約10%の増加になっており、男子が180人増え、女子が2人減っております。平成6年度の行為別でご説明しますと、一番多いのが夜遊びが1,128人で、58%、男子901人、女子227人、次に退学であります。退学が416人で21%、男子371人、女子45人、そして3番目に喫煙であります。喫煙が269人で、14%。男子228人、女子41人、そして4番目に飲酒40人で2%、男子31人、女子9人で、以上が主な行為別の指導人数であります。
なお、
青少年非行の実態につきましては、
那覇警察署の資料によりますと、
那覇署管内の実態は次のとおりであります。平成5年12月末現在で、非行少年の
検挙補導数は、4,397人、そのうち行為別では
刑法犯少年211人、触法少年43人、ぐ犯少年21人、
不良行為少年4,122人となっております。
平成6年12月末現在では、
検挙補導数は4,713人で、平成5年度より7%の増加になっております。
各行為別では、
刑法犯少年で犯罪少年が221人、触法少年81人、ぐ犯少年27人、
不良行為少年4,384人となっており、特に触法少年の増加が目立っております。
以上が市内の青少年の非行の実態でございました。
次に青少年の非行防止に向けた夜間補導について市当局の取り組みについてはどうなっているかというご質問にお答えをいたします。
教育委員会では、青少年の問題行動や、非行防止のために、
専任指導員6名、
青少年指導員112名が中心になり、各中学校のPTAや青少協、
那覇警察署少年課の警察官のご協力によりまして、少年を守る日、第3土曜日と月末に学校周辺、公園、繁華街、
ゲームセンター等の溜まり場を毎月2回実施し、夜間補導を実施しております。
なお、繁華街や
ゲームセンター等の夜間指導には、県教育庁からも毎月職員2人の参加があり、また那覇市に所在する高等学校の先生方、PTA、那覇市
教育事務所からも約12人と
青少年指導員24人の計36ないし40人で安里方面、開南方面、繁華街の3コースに分かれて、午後10時過ぎまで街頭指導を実施しております。
なお、残りの指導員は、各自の校区の夜間街頭に参加しております。
次に、地域の自治体、自治会への夜間補導の協力要請はどうなっているかというご質問でございます。
教育委員会での
青少年指導員の活動には、
青少年センターの計画に基づく計画活動と、各中学校区及び各支部による自主活動があり、地域での活動は自主活動になっております。よって、自主的な夜間指導をするに際しては、校区の理事や支部長より青少協やPTAへの協力依頼を出しております。
青少年センターといたしましては、今後、自治会にも積極的に働きかけていきたいと考えております。青少年の問題行動は、年々増加傾向にあるので、今後、自治会と強力に連携し、夜間指導を実施していきたいと思います。
平成6年度に指導を受けた青少年の件数は、1,946人のうち58%の中学生、高校生が夜遊びや、深夜徘回で指導される状況であり、これらの状況からして
青少年指導員の自主活動を強力に支援する意味で、自治会や関係部局とも協議し、夜間指導の協力要請をしていきたいと考えております。以上でございます。
○副議長(大城勝夫君)
高里良樹君。
◆高里良樹君
ありがとうございました。
まず、
首里城守礼門周辺の
出店事業者の撤去についてでありますけれども、今、経済部長の答弁をお聞きしますと、7月11日に県の文化課ですか、そこのほうに申し出をしたというふうなことでありますけれども、今の答弁の話の内容をお聞きしますと、ただ、
出店事業者と話し合いをもたれているということだけの答弁でありまして、この那覇市から県に対しての今後、事業者の生活権を守り、そして事業権を守る意味での要請は行わなかったのかどうか。そのあたりもお聞かせいただきたいと思います。
そしてまた、部長は今後の推移を見ながら、いろいろとまた進めていくというふうなお話でありますけれども、この問題に対しては、時間の制限がありまして、県の
南部土木事務所からの警告というのが年内いっぱいで撤去をするようにというふうな時間的制限も決められた中での警告でありまして、そのあたりは急を要する問題でありますので、推移を見ながらというのも、これはなじまないやり方ではないかと私は思っております。
そこで、那覇市の経済部として、本当に今後年内いっぱいで積極的に取り組まれるかどうか、その
あたり本音でお答えいただきたいと思います。
そしてまたこの問題は、やはり先ほど
鳩間指導部長からもお話がありましたように、県のほうからは
文化財指定だということで、許可をされないというふうな回答が出たということでありますけれども、しかし、これは営業してはいけない
文化財指定地において、こういう営業していけないという法的根拠は何一つもないんです。
ちょうど和歌山城の例がありますけれども、和歌山城も当初
和歌山城周辺の
出店事業者にここは文化財、そして史跡指定並びに
重要文化財の指定を受けているからだめだというふうなことで、当初そういうお互いの双方のあり方があったんですけれども、しかし、行政側と業者が歩みよることによりまして、
和歌山市長が最終的には
文化財指定地においての事業を認めております。
そして現在、
和歌山城周辺のあたりの
出店事業者は、すべて
重要文化財指定地にその営業を開始されているわけでございます。
ですから、
首里城守礼門周辺においてももちろん
文化財指定ではあります。けれども、しかしこれが全くできないという根拠はないわけでございます。おそらく
文化財指定という、指定地にこういう事業が難しいというのもやはり美観の問題、そういうのがあろうかと思います。あるいはまた環境問題があろうかと思います。
ですから、こういう美観の問題に対しても、やはりその出店の店舗のあり方などをいろいろと工夫をしていけば、できるものではないかと本員は考えている次第であります。
ですから、もう一度経済部長のこれから取り組みについて、本音の部分からお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
経済部長、
崎山嗣松君。
◎経済部長(
崎山嗣松君)
お答えをいたします。
最初に生活権のことにつきましては、議員もご承知のように、業者の皆さんがここ何カ年間にわたって当該場所で営業していることは事実でございます。
したがいまして、市といたしましてもこれが早急に解決できるように最大の努力をしていきたいと思います。
それから、2点目でございますけれども、議員ご承知のとおり、この工事につきましては、県道でございます。県の
施工工事計画をずらして、今、業者の皆さんと9月7日においても第9回目の話し合いをもったと聞いております。そういうことにつきまして、市といたしましても、引き続き県に対してこれが早急に円満解決ができるように最大の努力をしていきたいと、こういうふうに考えております。
○副議長(大城勝夫君)
高里良樹君。
◆高里良樹君
部長、要請の内容はどういう要請なのか、そのあたりまでお聞かせいただきたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
経済部長、
崎山嗣松君。
◎経済部長(
崎山嗣松君)
お答えをいたします。
先ほどお答えをいたしましたように、
県土木部長、そして観光局長に対して
守礼門付近、
環境整備事業に伴う出店業者の取り扱いについてということで要請をいたしております。その内容でございますけれども、工事の趣旨、目的等を理解を深めていたところであります。したがいまして、この問題については、業者の皆さんにとっても切実な問題であるということで、県においてもそういうことを踏まえて円満の調整の上、その事業を実施されるというような内容の要請でございます。
○副議長(大城勝夫君)
高里良樹君。
◆高里良樹君
この問題、いろいろ賛否両論あると思います。観光地にそういう出店があって、これは観光地としてのあり方があるのか。あるいは観光地にすべてそういう出店がなくて、この観光地のあり方があるのか。そういうことで私は二通りの考え方があろうかと思います。このあたりも本当に柔軟性のある方、柔軟性のない方、そういういろんな人たちの立場の考え方もいろいろあろうかと思います。
しかし、全体的な考え方の皆さん方の意見を拝聴いたしますと、ほとんどの方がやはり観光地においては、そういう出店があって、やはりいろんな観光の楽しみがあるんだということを指摘をいたしております。ですから、ただ行政の本当に
事務的考え方の中で、これは
重要文化財だからだめだとか、これは国の指定に置かれているからだめだとかというふうな考え方では、本当の意味での行政側からの
市民サービスにはならないと思っております。ですから、経済部長として、もっと本当にこの那覇市の経済の活性化を図っていく、あるいはまた市民の生活を豊かにさせていく、そういう観点の中からもっと積極的な県への要請、これを強く期待をいたしたいと思います。ぜひ、年内のこれは撤去警告としての今回県からの位置づけがありますので、ぜひ早急にこれが十分、やはり生活権も守られて、本当に皆さんの事業が本当に守られるように、積極的な取り組みをひとつよろしくお願いをいたしたいと思います。
それから、青少年の健全育成の問題についてでありますけれども、私が先ほど申し上げました
首里三箇青少年健全育成、おそらく那覇市内ではそのくらい徹底した自治会のそういう協力というのは、私は初めてではないかなと思っております。ですから、おそらく、もちろん中学校を中心としたそういう
街頭夜間指導の取り組みも大事かと思います。
しかし、やはり
中学校単位に行いますと、やはりその生徒の父兄というのがどんどん入れ替わるわけでございますので、常に、やはりこれにも長年のやはりそういう経験がいろんな面でまたどんどん向上されるものだと思っておりまして、ですから、学校単位でやった場合には、すべて人が入れ替わりながらそういう活動をしていくのに対して、あんまり本当に積極的な、向上させていく中では今ひとつちょっと物足りないところがあるんじゃないかと思っております。
ですから、そういうことではなくて、やはり地域の方々がその地域のほとんどの実態を、いろんな面でまた情報の中からとか、いろんな自分の生活の中から大体の情報というのを知っているはずだと思っております。ですから、そういう地域の方々が積極的に行えるような、そういう夜間指導、これが一番大事かと思いますので、ぜひそのあたりの協力要請を強く、また市民部を通じながら行っていただけますようにお願いをいたしまして、私の質問を終わります。
○副議長(大城勝夫君)
松田義之君。
◆松田義之君
私は、
発言通告書に従い、個人質問をいたしますが、その前に若干所見を述べさせていただきたいと思います。
去る8月26日、沖縄戦終結から50年の節目を記念して「天に響めさんしん3000」の大演奏会が奥武山陸上競技場で開催されました。平和、アジア、懸け橋を3000丁の三線に託し、高らかに歌いあげていくこの行事に、三線の弾けない私も何らかの形で参加したいとの思いで考えた末に、障害者でありながら民宿を経営し、頑張っておられる伊江島の木村浩子さんの土の宿のスタッフ2人を招待することにしました。2人とも三線歴は1年半に満たない初心者で、しかも見よう見まねの独学で弾けるようになりました。その1人は、小児麻痺で車いす、1人は木村さんを慕って三重県から介護ボランティアで伊江島へ来た青年です。参加した喜びを手紙に託して送ってくださいましたので、一部紹介いたします。小児麻痺の青年の手紙です。
「このたびの天に響めさんしん3000に参加させていただき、本当にありがとうございました。1人で三味線の練習を始めて1年半にもなりませんが、はたしてみんなと一緒に演奏できるのか心配でした」ここに名前がありますけれども、このボランティアで来られた三重の青年ですが、「Bさんとともに仕事の合間を見て練習に励みました。当日、会場では極度の緊張で、車いすに座っては弾けない状態になり、皆さんに支えてもらい、何とか演奏をこなすことができました。ハンディをもった私で、片言の三味線演奏でしたが、3,000人の一員として参加できたことは一生の思い出になります。また、新たな平和創造のスタートの一員になれたことは、私の最大の誇りであります。こんなにうれしいことはありません。本当にありがとうございました。これからも自分の人生を大事にしつつ、木村さんとともに、伊江島の地で障害者の未来のために頑張ります。会場への入場退場で、私を車いすごと担いでくださったボランティアの皆さんにも大変お世話になりました。よろしくお伝えください」あとは割愛しますが、このようなお礼の手紙をいただきました。
われわれ健常者は確かにいつでもチャンスはあるけれども、このように恵まれない人、ややもすると引っ込み思案のハンディをもった皆さんをどう表に一緒に引っ張ってこれるか、どう共生できるか、これはむしろまたわれわれ健常者の果たすべき使命ではないか。ほんの2人の行動ではありましたが、このさんしん3000を通して、私はむしろ本当にこれから将来を見ていったときに、平和を希求していく見事な企画であったと、スタッフの皆さん、ボランティアで頑張った皆さん、そして演奏会に参加した皆さん、そして演奏会をさらに盛り上げようと集まった合計2万余の皆さん方のこの熱意に心から喜ぶものであります。
それでは、質問に入ってまいりたいと思います。
初めに、75周年への取り組みについてであります。明年、那覇市は市制75周年を迎えます。ことし終戦50周年記念として、平和を希求する諸行事が開催され、過去の戦争を深く反省するとともに、新たな平和構築への決意のスタートとなりました。明年、市制75周年は、平和で豊かな希望と活気に満ちた21世紀の那覇市へ向けての力強い出発の年であってほしいと願うものであります。
このように重要な意味をもつ75周年をどのような姿勢で取り組んでいかれるのか、市長のご所見をお伺いいたします。そのための記念事業、イベント等の諸プロジェクトが企画されておりましたら、ご紹介お願いしたい。
私は、平成5年3月議会で、次の75周年記念事業の一環として、那覇市民自然の家を建設してはどうか、提案いたしました。当時の企画部長は、非常に時宜にかなったもの、実現できるよう頑張っていきたいとの答弁でした。調査費もつき、実現の方向性が見えたかに思われましたが、何ら結果が出ないままに75周年になりそうです。経過と今後の見通しについてお聞かせください。
那覇市の観光関連行事及び各種交流等の諸行事におけるミス那覇の皆さんのご活躍に心から感謝し、敬意を表するものの1人でありますが、皆さんが着用されておられますユニフォームはプロの先生方の作品だと伺っております。紅型を筆頭に、県内には数多くの染め、織の伝統工芸や亜熱帯性の気候を考慮に入れた新感覚のファッションが積極的にデザイン化され、市場へ出回っております。若手のデザイナーが数多く研さんしておると聞いておりますが、この際、若手デザイナーを発掘する目的で、ミス那覇ユニフォーム作品公募展を開催し継続事業としてはどうでしょうか。
那覇市の姉妹都市交流を兼ねた少年の船は、ことしで9回実施され、青少年の健全育成事業としても大きな成果をもたらすようになりました。那覇市
青少年健全育成市民会議は、明年結成15周年を迎えますが、市政75周年記念事業とタイアップして、ハワイ・ホノルル市に少年の翼を派遣事業を実施してはどうでしょうか。提案いたします。
次に、土木行政について。
末吉志ん橋に隣接の歩道橋についてお尋ねいたします。この歩道橋は平成5年10月に完成し、供用を開始されました。地域の皆さん、PTA関係者も大変喜んでくださいました。本来なら朝の通学時において200人を超す児童生徒が同歩道橋を通ることになります。ところが、実際に通ってみると、通学路として各々の家庭から学校までの通学方法の一貫性がない形となり、危険であり不便でもあることから、ほとんど利用されない状態になっております。PTAの皆さんの要望があり、私は9月1日から7日までの1週間、登校時の利用状況と車両の交通量をチェックしてみました。午前7時45分から8時15分までの30分間を調査時間としました。平均しますと、歩道橋利用者2名、橋の左側を通行する生徒226名、通過車両253台となっております。また、下校時はどうか、9月2日の土曜日は、ほぼ同時間で下校する時間帯でしたが、結局歩道橋を通った生徒はゼロでありました。
これらのことから分かるように、立派な橋は架けてもらいましたが、利用価値なしとの結果になってしまいました。設置すればよいとの現場をよく知らない、地域の意見を聞かない結果が、このような形になってあらわれてきたと言っても過言ではありません。
そこでお尋ねいたします。
教育委員会には、市内小中学校の通学路の安全確保のための総点検をこれまでもお願いしてきましたが、実施されましたか。
また、対策は講じてこられましたでしょうか。
特に、当該歩道橋については交通安全対策上、不適当と思われますが、当局のご意見を伺いたい。さらに、PTA及び周辺関係者から反対側、これはいわば左側へ設置してほしいとの声が出ていますが、どう対応していただけるのか、ご答弁をお願いいたします。
次に、公園行政について。
公明那覇市議団は、ことし那覇市内の児童公園、近隣公園等の施設利用実態調査を実施し、発表するとともに、諸提言をしてまいりました。このことは6月定例会において我が党の大浜慶子議員が代表で質疑をいたしましたが、当局はこれらの報告、質疑を受けて、調査・補修等の取り組みをなされたでしょうか。特に、環状2号線マクドナルド裏にあります末吉東児童公園には築山が築かれ、その上にかなりの重量のコンクリート製の建造物が建てられております。築山の斜面には滑り台が設置されていますが、周辺は雨でえぐりとられ、コンクリート製の建造物が倒れてしまうのではないかと心配であり、極めて危険な状態にあります。早急に補修すべきと思われますが、対策はどうなっておりますか。
以上で質問は終わりますが、答弁によりましては自席より再質問させていただきます。
○副議長(大城勝夫君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
お答えをいたします。
まず、市制記念事業に対する基本姿勢といたしましては、10周年ごとの節目に大きく記念事業として取り組む方針で進めてまいっているわけでありますが、来年は75周年のときにあたるわけでありまして、ちなみに4年前の市制70周年の際は、10年ごとの節目でもありまして、また記念事業の統一スローガンやシンボルマークを制定をいたしまして、また組織の面におきましても1,000人の
事務局職員も配置して、強力に取り組みをいたしたものでございます。
明年にあたる市制75周年というのは、どのような姿勢で取り組むのかということでございますが、来年は5年経過した中間的な年でありますので、それにふさわしい記念事業を実施していきたいというふうに考えているものであります。
市制75周年記念事業を実施するに際しましての基本的な考え方といたしましては、主権者であります市民のための記念事業を基本といたしまして、市民参加が非常に容易に、しかも喜ばれるような市民生活に密着をしたものと考えております。市制施行以来のこれまでの那覇市の歩んできました歴史というものを、市民とともに検証し、また、さらなる未来に向けて明るく、しかも夢と希望のもてるまちとしての那覇市の基礎を築くための市民参加の記念事業ということを検討しているところでございます。
次に、記念事業、イベント等の計画はどうなっているかとのことでございますけれども、現在のところ市制70周年記念式典をグレードアップして開催をすることや、また、市制75周年記念映画は、確定ではございませんけれども、数カ所の部局でただいま検討が進められているところでございます。
そういう意味におきまして、先ほども基本的な考え方のもとで75周年を開催するというふうなことでございますけれども、その面にちなんだ記念事業としてやっていきたいと、こういうふうに考えているのであります。
○副議長(大城勝夫君)
企画部長、真栄里泰山君。
◎企画部長(真栄里泰山君)
市制75周年への取り組みの一つとして、市民自然の家の建設を提案しましたがどうなっているかということでお尋ねでございます。
議員もご承知のとおり、これまで平成4年に「保養施設及び自然の家検討委員会」を設置しまして、設置の目的や設置場所、効果や効率的な運用等について議論をしたところでございますが、施設の形態については「那覇市市民自然の家」が望ましいのではないかと一応の共通認識はもったところでございますけれども、その後の生涯学習施設関連の建設費がかなり大きいところから、また財政の厳しさが一段と増したところから、現在事業優先順位について事業が非常に確定しにくいというのが大変実情でございます。
自然の家につきましては、先に75周年事業の位置づけとして考えてみたいということもご答弁しておりましたけれども、現況ではなかなかそういう実情にございますので、議員のご理解も賜りたいと思います。
なお、子どもたちの健全育成を願って、那覇の子どもたちの自然との交流、文化・学習等に積極的に取り組めるような自然学習のための施設等につきましては現在別途検討をしているところでございます。
以上でございます。
○副議長(大城勝夫君)
経済部長、
崎山嗣松君。
◎経済部長(
崎山嗣松君)
お答えいたします。
若手新進デザイナーの登竜門としてのミス那覇ユニフォーム作品公募展について、お答えいたします。
議員ご承知のとおり、ミス那覇の事業主管課は財団法人那覇市観光協会が行っておりますが、ミスのユニフォームの製作につきましては、これまで観光協会が専門のデザイナーに依頼をし、製作をしてきております。
議員からご提案がありますこの件につきましては、早速那覇市観光協会にその趣旨内容等も含めて申し入れをしていきたいと考えております。
以上でございます。
○副議長(大城勝夫君)
教育委員会指導部長、鳩間用吉君。
◎
教育委員会指導部長(鳩間用吉君)
市制75周年への取り組みとの関連において、那覇市
青少年健全育成市民会議は結成15周年を迎える年であり、75周年とタイアップして記念事業としてハワイ・ホノルル市に少年の翼を派遣事業を実施してはどうでしょうかというご提案にお答えをいたします。
ご案内のとおり、那覇市
青少年健全育成市民会議は、結成15周年を迎えることになりました。那覇市では、次の時代を担う小中学生に海洋体験をさせ、また他府県の文化遺産の参観活動及び派遣先の少年との交流会を通して、視野を広げ、友情や信頼を深め、規律ある共同生活をすることによって、自主性、協調性及び連帯意識を培い、少年団体のリーダーの育成をするとの目的で「那覇市少年の船」事業を実施してきましたが、研修終了後は日南市の子どもたちとの文通による交流、団員同士の定期的な交流、それから学校生活における諸活動においてもリーダー格として広く活躍しております。
また、すでに成人になった班長の中には、社会人として活躍するかたわら、那覇市
青少年健全育成市民会議青年部のメンバーとなり、本市の成人式実行委員としての活動や、他府県青年団体との交流、那覇市児童生徒県外交流事業で派遣される中学生や、地域の子ども会へのエイサーの指導をするなど、積極的に青少年の健全育成に貢献をしております。
ご質問の、平成8年度は市制75周年を迎え、また少年の船の事業も第10回目を迎えることから、平成8年度事業においては、これまでの成果並びにご提案の趣旨を考慮して、事業の内容等については記念事業にふさわしいものにしていきたいと、現在検討中であります。
続きまして、土木行政のほうで
教育委員会へのご質問にお答えをいたします。那覇市
教育委員会は、通学路の安全確保のため、実態調査及び対策にはどのように対応しているかというご質問でございます。松田義之議員のご質問にお答えをいたします。
現在、那覇市には34の小学校区単位のスクールゾーン委員会があり、それぞれの学校の実情に即して、学校周辺の交通環境の改善や交通安全活動を積極的に推進しております。
松田義之議員のご質問にある実態調査及び対策につきましては、毎年6月、各学校のスクールゾーン委員会において独自の調査がなされ、
教育委員会に報告されます。
教育委員会はその報告を受けて、関係機関・団体との調整を図り、それぞれ関係する部署で問題点について検討をし、解決処理しております。今後とも通学路の安全確保に努力していきたいと思います。
以上でございます。
○副議長(大城勝夫君)
土木部長、亀島美一君。
◎土木部長(亀島美一君)
土木行政について、お答えいたします。
ご指摘の歩道橋は、松田議員が一般質問でご指摘のとおり、末吉自治会及びPTAの要請に基づきまして、平成5年10月に設置をされたという経過がございます。設置をするにあたりましては、河川管理者である県の許可条件として、間知ブロック上に基礎を打設し、歩道橋を設置することになっておりましたので、構造上やむを得ず階段を取り付けることになっております。
その結果といたしまして、利用者には不便をかけているようでございますけれども、歩道橋の設置場所についても、
那覇警察署との調整に基づいて決定したいきさつ等がございまして、交通安全上問題があるというご指摘につきましては、那覇署と協議をいたしまして交通規制の標識及び停止線等の設置をして、安全対策を講じてまいりたいと思います。
なお、2点目の、利用者が少ないので移設をする考えはないかということでございますけれども、これは先ほど申し上げましたいきさつもございます。それから、県の安謝川の河川改修計画との関連もございますので、県の改修工事を実施するまでは、現時点におきましては標識及び停止線等の安全対策を講じてまいりたいと、このように考えております。
○副議長(大城勝夫君)
建設部長、長堂嘉夫君。
◎建設部長(長堂嘉夫君)
まず1点目は、公園の維持管理の件でございますけれども、公園の施設設備及び遊具等の維持補修につきましては、利用者の安全性、快適性の確保のうえからも鋭意努力をしているところでございます。
提供していただきました施設利用実態調査報告書も参考にさせていただきながら、これまでも砂場の砂の入れ替えやトイレ・ベンチの修理等を実施しております。今後とも予算の確保に努め、利用者から喜ばれる快適な公園の維持管理に努力したいと考えております。
次に、末吉東公園の滑り台周辺の築山の補修についてでありますが、ご質問のとおり、雨で土が削られ、また滑り台で遊ぶ子どもたちが上り下りの際、同一場所を通ることなどにより、かなりえぐられた状態になっております。補修につきましては、近日中に実施することになっており、盛土で階段状に整備をする予定でございます。
○副議長(大城勝夫君)
松田義之君。
◆松田義之君
市長並びに各関係部長さんのご答弁ありがとうございました。
末吉公園、特に雨でえぐり取られた築山の補修についてはすぐ手を打っていただけるということで、この件くれぐれもお願いしたいと思います。
それから歩道橋につきましては、確かに河川改修とありますけれども、であれば河川改修はいつごろやられるのかなという疑問もあるわけです。あるいは600万、約700万近くの予算が注ぎ込まれておりますけれども、あれは鉄骨ですので、技術的にはそう困難はないと思うんですね。
ですから、場合によっては、
教育委員会にも見てもらいましたけれども、あれはどう考えても子どもたちは歩道橋を渡れません。そのためにスクールゾーンの委員のお母さんがカーブミラーのところに立っておられるはずです。皆さん方の写真をごらんになってください。向こうで立たないと子どもは渡せないのです。そして渡して環状2号線を行きましたら、幼稚園側に歩道橋がありますので、これをすんなりと渡って行ける。帰りも歩道橋を通って下りてくれば、そのまま真っすぐ下りてきて、橋を直通して、それぞれ末吉、あるいは団地のほうに行ける。このように先ほど調査の結果で車両台数が250、260台、この30分の間に行っているんです。ですから、1分に1台以上の車が通っている。なぜかというと環状2号線を突っ切って、バイパスの下のトンネルを通ってバイパスに入るためには、大変な交通渋滞になる。それで抜け道として、この瑞穂酒造の工場の前を通って、橋を渡って末吉団地、健康増進センターのほうから、浦添方面への抜け道になっているんです。
ですから、朝の限られた45分から8時15分までの間に子どもたちの登校時間です。この間に車も1分とかからないスピードでどんどんこちらへ流れてくる。ですから、子どもたちがこの歩道を渡って、歩道橋を渡って瑞穂の壁際を通って、環状2号の近くまで行った場合は、もう一度今度はまた環状2号から幼稚園のほうへ道路を横切って横断歩道に行かなければならないと。こんな不便な大変なことはない。子どもの命が大事なんです。それでお母さん方は、仕方がないから末吉公民館入口のところで、あのカーブミラーのところに立って、左側から子どもたちに渡っていってもらっているという現状ですから。これは部長さん、ひとつ
教育委員会とも調整をされまして、検討をお願いしたいと思います。
それからほかの件につきましてでありますが、ハワイのホノルル市に少年の翼をお願いしたいとありましたけれども、これはもう私は75周年事業の未来の子どもたちを21世紀につないでいくという国際交流の時代ということも考えて、重要な施策だと。重要な事業だと私は思います。それで市長さん、すみませんが、このハワイ・ホノルル市への少年の翼の派遣について、ぜひともご配慮をお願いしたい。市長さんのご所見を賜れればと思いますのでよろしくお願いします。
○副議長(大城勝夫君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
75周年の記念事業として、児童生徒をホノルルに交流団として派遣したらというふうなことでございますが、私は基本的には非常にいい計画だというふうに理解をしているものでございますけれども、いろいろ手法等あろうかと思いますが、事務方等も一緒になって内容を検討いたしまして、なかなか厳しい財政状況の中でこれをクリアするということも非常に重要な問題でありますので、宿題としてお預けをさせていただきたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
松田義之君。
◆松田義之君
どうもありがとうございました。宿題は正解が出るよう期待して私の質問を終わります。ありがとうございました。
○副議長(大城勝夫君)
渡口初美君
◆渡口初美君
きょうは、私、沖縄女性学講座と沖縄の精神文化について。また、世界女性会議へ参加した方々に対して、私なりの意見と感想を申し上げる前に、私は沖縄文化を語る前に、枕詞として琉歌をひとつ聞いていただきたいと思います。「イシナグゥヌイシヌ、ウフシナルマディン、ウカキブシャミショリ、ワウシュガナシ」これを和歌に直しますと、「君が代は 千代に八千代にさざれ石 巌となりて苔と結ばん」。昔から私はお年寄りとよくお話ししたり、ユンタクしたり、またユタコーヤーに親と一緒に行ったものでございます。たびあるごとにウチナーヌ君が代ヤヤー、イシナーグーヌ、イシヌウフシナルマディヤシガ、君が代ンディーシェー、クヌイシナーグーヌ歌カラルディキトーンドーと。つまり元歌が沖縄の琉歌、イシナグだということを言われていたんです。
また今、現代、明治天皇ヤウチナーヌカタヤミセータンと。これを今、一生懸命調べていらっしゃる方がおられるんですね。だから、そこにおられる傍聴者の若いお嬢様方、沖縄の文化を語るとしたら、この時間、24時間借りても私はネタはいっぱいあります。皆さん沖縄の一部を知って、沖縄のことをとやかくおっしゃる前にきょうは×××××××××××××××××××。××××××××××××××××××××××。×××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××××、×××××××××××××××××××××××。×××××××××××××。××××××××××、××××××××××××、××××××××××××××××××××××××××××××、××××××××××××××××××××××××。××××……
(議場より発言する者あり)
ちょっとお黙りなさいこれは私の時間ですから。
(議場より発言する者あり)
あなたがいないときょうは成功するんだけどね。アビラン、アビランしないでちょうだい。
そして、私がトートーメーのお話をしますのは、私は沖縄全島を講演して歩いています。そして特にトートーメー問題になりますから、おじいちゃん、おばあちゃん、たくさん私のお話を聞きにこられます。トートーメー問題よく分かる方は、男が持っていい、女が持っていいという問題ではなくて、これはだれが持ってもいいことは、昔から成り立っております。沖縄のユタ社会では結婚を正式にしませんから、ですから、イナグヌグワンス初めから持っております。だから今さら女が持つ、男が持つというのは、これは今さら、トートーメー文化を知らない方々の集団がやることであって、特に私の講演の状態は、南部に行きますと、ものすごく人が集まって聞いてくださいます。東方面に行きますと、改善されましてトートーメーはあまり関心がありません。特に屋我地のあるところはお盆が3日でございます。その3日の最後のウークイの日は、午前中ウンケーして、午後からこれをウークイすると。それも改善されております。ヤンバルの奥へ行きますと、49日で終わります。久志・辺野古方面に行きますと13年忌で全部法事は終わります。名護に行きますと、33年忌があります。私は沖縄のトートーメー文化の成り立ちは、ところによって全部違っているということなんですね。だから49日で終わらすところも大変だなと思いますけれども、でも沖縄の葬式のあり方を見ますと、人が亡くなったときにどうでしょうか、ニジャシチユリーというのがあります。魂と肉体を一緒にしたいと、そしてあの世まで一緒に連れていきたいと、その遺族がベッドの上にお線香を置きまして、いろいろ唱えまして、イヤーヤ、ナー クリカラグソーウヤファーウジヌミーンカイド、イチュンドーヤーと本当に語りかけるようにして魂を拾い、そして49日、これを長くして33年忌までお祀りしております。これは沖縄の文化としてぜひ伝えなければならないと思います。
沖縄の文化のトートーメーは、今、本土の方が沖縄のユタさんの力を借りて、トートーメーの整理整頓をしております。
本土のほうはどういうふうにトートーメーを祀るかと言いますと、兄弟でも従兄弟でもはとこでも友達でも、一つのトートーメーに入れて、つまりタジーマジクイになっていると。それが原因でいろいろな障害が起きているということで、今沖縄のトートーメーは見直されております。そして沖縄の照屋トートーメーさんが、今外国に出店する話があるそうでございます。外人の方がオーワンダフルと。このトートーメーはすばらしいと。アメリカに持って行って沖縄のやり方をしたいということでトートーメーが今度ひょっとしたら外国に向かっていくかも分かりません。
沖縄の文化は根が深いのでございます。それを歳端もいかない方々が、トートーメーのことでとやかくおっしゃいますけど、皆さんの親御さん、親戚はどう思っていらっしゃいますか。命はるか過去何億年の人たちが、私たちに命を授けてきました。命と命のつながりがあって今日私どもはおります。今の若い方々が子どもを産む産まないは権利主張なさいますけど、子どもは自分の命の分身でございます。私がこうしてありますのも親がある、親の上にはさらに親がある。人間の命の鎖として今日伝えられてまいりました。未来に向かってこれから次の世、またさらに次の世、次の世と私たちの命はこれから先も生き続けていきます。
さて、今の若いお嬢様方々、結婚しなくてもしても、それは自分の勝手でございます。だけど子どもは自分の命でございます。子どもが自分の命を次の世代に伝えるのでございます。私はその文化は、私の務めとして沖縄中まわってトートーメー文化、沖縄のすばらしい文化、これも神代の時代から伝えられたすばらしい人情の文化を伝えております。皆さん、どうぞ若い方々目を覚ましていただきたいと。トートーメーがあるから親戚も寄ってくるんでございますよ。女が持つ、男が持つという次元はもう終わりました。トートーメーを持ちたい兄弟を教育することが母の教育ではありませんか。トートーメーはだれが持つ、こういうふうにいさかいするのはこれはエゴでございます。人間として当たり前の魂があるんであれば、自分の命を授けた先祖のトートーメーを喜んで持とうというのが筋であって、北京くんだりまで行ってトートーメーがああだこうだというのはいかがなものでしょうか。
私は思います。沖縄のトートーメーがあるから沖縄の人はみんな平和でございます。親戚という連帯でもってみんな人情がある。だからこそ沖縄が世界の長寿県になっているじゃありませんか。長寿県は食べ物はもちろんのこと、人情がある。それは連帯でございます。
私は先日、那覇病院にまいりました。そしたら患者がいっぱいおられました。本当に1人で看護婦さんに車を引かれて検査室に行く人、親戚がたくさんついていく方、私は娘がおりません。息子なんでございますが、いい嫁にあたれば私も看護されてもらえるだろうか。これから嫁の教育も大変でございます。
皆さん、親に反抗して、親の気に入らない宗教に入ってみてください。または、子どもがもしいなかったら、皆さんのトートーメーはこれで終わるのでございますよ。未来に向かって自分の命を続けてこれから伝えようとする気持ちはおありじゃありませんか。
私の同級生で結婚しないでいる方がおられます。若い方に申し上げました。「好きな人がいいからあんた子ども産んだほうがいいよ」と。「きっと淋しいときがあるよ」と申しましたら「初美さん今分かったさ」と、「もう終わりよ」と「子どもつくれんもんね」と。「本当に初美さんが言うときに子どもをつくっておけば、私は本当にこんな淋しい思いをしなかった」と言いました。
今、活躍している女性の皆さん、今やっていることは正しいと思います。だけど自分が死んで棺のふたをするときに初めて自分がやった人生はこれでよかったかと、反省したって極楽に行くでしょうけど、私は自分の子どもが後々沖縄のために井戸を掘ってほしいと思います。井戸を掘るということは、私は金武に講演にまいりました。そうしましたら、お年寄りが私の本を買ってくれまして、「おばあちゃん、何でこんなにたくさん本を買うんですか」と聞きましたら、ハワイに送ると言うんですよ。ハワイに送ってと言って、「ウンジュ英語ワカイミソーミ」と言ったら「いいえ、ローマ字で私なんかは文通しているから分かるよ」と。そのときに当山久三さんのお話を聞きました。私なんか並里はじめ金武の人たちは、お正月になると正月ヌチカイムンといって、十何万ずつ毎年あるそうでございます。「エータイ ウレー マーカラアイビーガ」と私お伺いしましたら、当山久三という人が部落民にみんな少しずつお金を出させて国からの払下げの土地を買ったと、それが今日軍用地となって、これが部落の人のための生活の足しになっている。これでございます。
親泊市長、井戸を掘るということは、後々この水をみんなの生活に潤いを与えているもの。池というのは溜まり水でございます。雨が降らなければ日照りになって、水は枯れます。池の中に井戸を掘る。井戸を掘る人を私は女性室の中にぜひ教育していただきたいと。
特に、私は女性室があるのであれば、男性室もぜひ設けていただきたいと、これが私の今回の質問でございます。
それからトートーメー問題、これは自由でござます。ネタがなければ別なこと、わらで綱を結うがごとしに、蔡温のあの思いで、女性の方々勉強して、沖縄はどうぞ世界に向けて発信させてください。
当山久三がおっしゃいました。「いざ行かん我らが家は五大州」皆さんは頭があるでしょう。沖縄だけじゃありません。世界に目を向けて女性室は発信していただきたいと。そういう意味で、また後は、私は自席から質問させていただきます。
まずは女性室にかわる男性室を設けていただきたいと。女性室の指導をしっかりとやっていただきたいと。私の間違いかも分かりませんけれども、女性室に那覇市に井戸を掘らせていただきたいと。後々沖縄が本当に長寿県として人情豊かなまちになるように、ぜひ女性室の教育のために金もどんどんお使いになってください。そのかわり立派な井戸を掘らせていただきたいというご指導を市長にお願いしまして自席に戻ります。また自席から質問させていただきます。
○副議長(大城勝夫君)
休憩いたします。
(午前11時21分 休憩)
───────────
(午前11時22分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
総務部長、玉城宏道君。
◎総務部長(玉城宏道君)
お答えをいたします。那覇市では1988年に那覇市女性行動計画を策定し、それに基づき女性室を設置いたしました。そして男女共同参画社会を実現するために、これまで女性問題の解決に向けての基本的な考え方を明らかにするとともに、行政や市民の取り組むべき課題に沿って、種々の事業に取り組んでまいりました。性による役割分担意識にとらわれることなく、女性も男性も生き生きと暮らせる沖縄の精神文化を目指し、今後とも女性学講座などを通して、女性の視点から積極的に取り組んでまいりたいと思います。
また、ことし北京市で第4回女性会議が開催されました。那覇市もNGO女性フォーラム'95への女性参加者に対し、女性問題を国際的視野でとらえる人材を育成するとともに、女性問題に関する国際ネットワークの拡大を図り、フォーラムで得られた情報を広く市民へ提供させ、女性の地位向上を図ることを目的に、那覇市在住及び在勤の市民10名に補助金を交付いたしました。
今後、那覇市の女性行政に積極的に参加していただけるものと期待をしております。以上であります。
○副議長(大城勝夫君)
休憩します。
(午前11時23分 休憩)
───────────
(午前11時24分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
総務部長、玉城宏道君。
◎総務部長(玉城宏道君)
従来、社会の中で、女性が特に差別とそして参画がなかったということで、その中で、特にこういった落ちこぼれた社会のもろもろのひずみを是正をしていくということで、特に女性室と女性行動計画等を策定し、その充実を図っていくということでございます。今のところ男性室をということは考えはまだもっておりません。
○副議長(大城勝夫君)
渡口初美君。
◆渡口初美君
何ですか、いかにも男性にはそういう施しをなさらないとおっしゃる方は、昔から言うじゃありませんか。女やもめに花が咲き、男やもめにうじがわくと。今の父子家庭の問題にしたってそうです。母子家庭の方々がわりかし見ていますと、一部かも分かりませんけれども、大変普通の家庭よりも贅沢していらっしゃる方もおられますし、そういう意味では父子家庭に対して何らかの声を聞くにはやっぱり男性室がないとまずいじゃないかということなんですね。しょせん女・男じゃなくて女と男があって一人前であって、これは陰陽の法則でございます。家庭にお父さんがあって、お母さんがあって、その中からいい子が育つように、女性室だけではいかにも女性室をつくるために母子家庭も奨励しているように私は思いますけれども、いかがなものでしょうか。それと女性室に対してですけど、北京のある月刊誌によりますと、抜粋して読みますと、「米国では10代の少女100万人が毎年結婚せずに妊娠していると紹介、中国ではこのような異常な現象は極めてまれである」と勝ち誇っていると。沖縄の全国一母子家庭、そして未婚の母、そういうものに対して、那覇市はこれからこういう女性室がどういう形で指導していって、北京のように、ここには「異常な現象は極めてない」というようなコメントできる時代がやってくるでしょうか。ぜひ答弁いただきたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
休憩します。
(午前11時25分 休憩)
───────────
(午前11時26分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
渡口初美議員の男性室を設置したらどうかというふうなことでございますけれども、なぜ女性室をつくったかということにつきましては、私から申し上げる必要もございませんけれども、男女の問題というのは、特に我が日本におきましては、戦前は、全くの封建時代でございまして、どちらかと言いますと、政治的にも参政権がなかったし、またある地域におきましては、女性のほうが男性に比べていわゆる家事やあるいはその他の労働につきましても非常に酷使された時代があったのでございます。
そこでご承知のように、十数年前に世界が国際婦人年ということを設置いたしまして、我が日本におきましては、この国際婦人年を一つの起点といたしまして、我が日本におけるところの男女同権というものは、新しく日本国憲法でも制定をされましたし、また労働基準法におきましても、男女同一賃金というふうな規定がされておりますけれども、なかなか法律や制度のほうもそういう方向で整備はされておりませんけれども、知らなかったんですけれども、なかなか実情におきましては、男女の差がそのひずみが非常に飛躍傾向にありまして、それをどうしても女性と男性が男女同一共同参加型の暮らしを持たなければならないというふうなことで、一つ一つもちろん戦後におきましては、参政権が与えられるし、また女性の地位向上につきましても、今、全体的にそういうふうな雰囲気が醸し出されておるのであります。本市といたしましても、私はできるだけ行政委員会、あるいは各種審議会につきましては、女性はぜひこの委員のほうに入れるようにというふうなこともありますし、また職員の登用におきましても、長い間に……
◆渡口初美君
市長さん、もういいです。私はあんまりこういう答えの仕方は好きじゃないからね。イエスかノーかでやっていただきたい。
○副議長(大城勝夫君)
休憩します。
(午前11時27分 休憩)
───────────
(午前11時28分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
この歴史をお話ししませんと。
◆渡口初美君
もうよろしいです。時間もありませんし、要点だけかいつまんでやっていただきたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
そういうふうなことで、女性の社会参加ということも考えあわせまして、行政としては当然、国全体としてもそういう方向にありますし、地方自治体としても女性の組織をつくり、その中で女性参加をぜひ市の中にも入れたいということで、女性室をつくったのであります。
○副議長(大城勝夫君)
渡口初美君。
◆渡口初美君
つまり、男性室は当分その気もない、計画もないということと私は解釈します。でも、私は思います。これだけ女性が優遇された時代に、どうして家庭の中に家族がなくて、寝るだけのホテル化になってしまったんでしょうか。
×××××××××××××××××××、××××××××××××××××××××××××××××××、××××××××××××××××××、×××××××××××××××××××××××××××××、×××××××××××××××××××××。
私は、明治・大正・昭和の時代の中に暮らした親から教育を受けました。古い話も大変すばらしいものがございます。私は、全島をまわりました。女はこういうものだと。女はおいしいおっぱいを飲ませて子供を育て、そして家族をつくり、その家族の中で看取られて死んでいったほうが女はいいんだよと、私はこれを説いております。ですから、一生懸命女性活動家になれなどとは私は一度も思ったこともないし、言ったこともありません。私は、普通の娘で普通の嫁が私の理想とする女性だと思いますから、ただ、たまたまそこにありますメーテルリンクの青い鳥の中から抜粋しまして、「なあんだ、あれがきっと僕たちの探していた青い鳥なんだ。僕たち随分遠方まで探しに行ったけど、本当はここにしょっちゅういたんだね、青い鳥」、これが青い鳥なんです。青い鳥は家の中にあるもんであって、足元にあるものでございます。遠くに行って青い鳥探しに行ったチルチル・ミチルが「何だ、チルチル・ミチル、ここに青い鳥はあったんだな」と言ったんです。
今の沖縄の女性の方々、背伸びしてはいけませんよ、家庭の中を大切にしなさい、この中の非行を増やさないように、結婚をしたがるような男女の教育をしっかりしていただきたいと。女のお腹から苦しんで男も女も産むんであって、何でその女が男、女ってこんなに片意地になってやらないといけないでしょうか。私は女の子が欲しいと思いました。ですけど、男しかおりません。男の子も女の子も産める人は本当に幸せでございます。親がどうして片意地に男、男、女、女となさいますか。沖縄でただ一生生きるのに、どうして皆さんそんなに難しい生き方して活動なさるんでしょうか。会場に来た方々はご立派でございます。これからも頑張って沖縄那覇市のためにやっていただきたいと、また親泊市長も、ぜひ沖縄に当山久三のように井戸を掘るような女性室の人材を集め、×××××××××××××、×××××××××××××××、××××××××××××××××××××××××××、このために予算が那覇市民のために使われているというのであれば、これはどういうもんでしょうか。女性のために、男のために、女のために、沖縄のために、ぜひ井戸を掘る女性室をこれから指導していただきたい。できるんであれば、そういう声を伝える男性室もぜひ設けていただきたいと思います。
それから教育長、それから指導部の方におっしゃいます。私が何で公民館使ってはいけないんでしょうか。私が公民館使うからいけない。私が使ったほうがまだ世の中平和になるじゃありませんか。皆さんなんかも少し片意地になりすぎていますよ。皆さんの心は、五大州に向けて沖縄から世界に発信させるような教育長にならないといけないと思います。教育長も言葉を返すことをぜひ覚えてください。×××××××××××××××××××××、××××××××××××××××××××××××××××。××××××××、×××××××××××××××××××××××××××××、文句はなかったんですよ。そういう意味の教育だったら私は上手でございますから、ぜひ公民館を開放していただきたいと思います。
それからもう一度那覇市長さん、今度の北京のほうにかなりお金を使われたと思いますけど、そのお金は融けたんでしょうか。井戸を掘るために使われたと思いますか、ぜひお聞きしたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
総務部長、玉城宏道君。
◎総務部長(玉城宏道君)
お答えをいたします。
先ほどもご説明申し上げましたけど、北京の第4回女性会議に10人を派遣しておりますけれども、この成果は必ずや今後の那覇市内の女性行政に大きく寄与するものだと思っております。
○副議長(大城勝夫君)
休憩いたします。
(午前11時35分 休憩)
───────────
(午前11時36分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
渡口初美君。
◆渡口初美君
悪いところは謝ります。ですけど、謝れないところは謝りません。
まず、何か聞くところによると、この間お名前聞いておけばよかったんですけど、女性室のある方が1人に十何万ずつ10人に出たということを電話口でおっしゃっておりました。でも、言いにくいんだったら、言わないで結構です。私は、もっともっと大きな夢があります。こんな小さいことにミージャークージャーしていたら時間がもったいないです。ただ、出たということだけは、確かに女性室の電話口で聞いております。
だのに、皆さんは、私のこの男性室に対しても、公民館使用に対しても、渡口さんが本を売るからということで、若狭のほうでも問題がありましたけど、例えば私は那覇市から予算をもらって沖縄中まわって講演して沖縄の食文化を説いているのでもないし、ただ言いたいのは、沖縄で自費出版で金のやりくりしてここまでも沖縄のために井戸を掘っている女性が那覇市議にいるのに、公民館が使えない、そしてダンスとか別のものにはさせるということは、これは教育長たる者のそれだけの私は何かがあると思います。
だから、教育長、いかがでしょうか。もっと大海に心を向けて公民館も開放するようになさらないと、皆さん左側の方々ばっかしに公民館を使わせるというのはいかがなものでしょうか、お伺いいたします。
○副議長(大城勝夫君)
休憩いたします。
(午前11時37分 休憩)
───────────
(午前11時38分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
渡口初美君。
◆渡口初美君
××、××××××。×××××××××、××××××××××××、××××××××××××××××××××××××××××××××、×××××××××××××。×××××××××××××。××××××××××××××××××××××××××、×××××××、××××××××××××××××××××。
私は、教育長、ぜひお答えいただきたいと思います。公民館をぜひ開放すべきだと思います。
(議場より発言する者多数あり)
休憩お願いします。
○副議長(大城勝夫君)
休憩します。
(午前11時39分 休憩)
───────────
(午前11時40分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
教育委員会指導部長、鳩間用吉君。
◎
教育委員会指導部長(鳩間用吉君)
それでは渡口初美議員の公民館の利用・使用についてのご質問にお答えいたします。
私ども那覇市教委では、那覇市の公民館でこういった冊子をつくりまして、その中に公民館の使用の条例、各公民館使用条例もちゃんと織り込んでございます。また、公平に市民の皆さんがいつでも利用できるように、われわれといたしましては誠心誠意、市民の立場に立ってご利用いただいております。その点、5館の公民館におきましては、大勢の市民がそれなりに生涯学習の観点から、あるいは個人のいろいろな問題も含めながら学習に励んでおります。ですから、ここの公民館の利用というこちらにも手引きがございますし、その利用にきちっと合致しておりますと、差別もしないで利用していただいております。
○副議長(大城勝夫君)
渡口初美君。
◆渡口初美君
はい、ありがとうございました。本当に耳にタコができるように同じことを聞いております。
ただ申し上げたいのは、沖縄は長寿地域宣言して、今、沖縄の長寿県はこれで今世紀で終わりました。私は前々から申し上げておりました。今の中学生たちが人生50年の時代がやってまいりました。それに対して何の対策もしないで、トートーメー問題にうつつを抜かすとか、また公民館で私が長寿料理を教えようとしたら、ああだ、こうだの何だか難しい条例ばっかしお出しになりますけど、今の中学生が本当に50、60で人生終わるような時代が来たときに、お互いは何を市会議員として井戸を掘ったかということなんです。それは今、食生活に対して大切な時代に、だれも食に対して、まあ飽食の時代も手伝いまして、思いますけれども、後ろにいる方々なんかもウチナーのシンジ料理の一つも覚えたほうが、子孫に対してもよっぽどいいお母さんになれるんじゃないかと。それを教えるための公民館をあけないと。これを何だかんだタコのできるような同じことばっかし答弁なさる教育委員の方々、本当に私は悲しい方々が当局にはいっぱいおられると思います。
これをもって終わります。本当にありがとうございました。
(「議長」と言う者あり)
○副議長(大城勝夫君)
崎山嗣幸君。
◆
崎山嗣幸君
先ほどの渡口初美議員の発言の中で、我が会派の議員を名指しをして、不適切・不穏当な発言があったと思います。議事録を取り寄せまして審査をして、撤回を求めるために、その取り計らいをお願いしたいと思います。
○副議長(大城勝夫君)
会議録を調査のうえ、処置をしてまいりたいと思います。
安里仁愛君。
◆安里仁愛君
発言通告書に従いまして、個人質問を行います。
本年3月までの時限立法でございました市町村合併の特例に関する法律がこのたび改正をされております。この新しい法律の施行のため、全国的に市町村合併構想が具体化へ向かうなど、新たな展開も予想されております。現在、全国におきます市町村合併構想は、浮上しているだけでも90の地域にわたっております。対象となる市町村は550余にのぼっており、これは1889年の市町村制施行、1950年代の町村合併促進法及び新市町村建設促進法制定に基づく第2次ブームに続きますところの第3の合併ブームとさえ呼ばれております。このたびの合併ブームの火付け元は、住民や経済団体など民間サイドであり、モータリゼーションの発展によりますところの住民の日常生活の広域化、また情報化の進展による広域化が急速に進みまして、従来の行政の枠組みが日常生活にそぐわなくなってきたことが合併機運の盛り上がりにつながっているのであります。自治省は、こうした合併機運の盛り上がりを内政の最大の課題でありますところの地方分権の受け皿づくりの好機ととらえております。言葉を替えて言いますならば、地方分権推進のために合併を促進しようとしておりまして、その合併の推進のために住民の発議権を取り入れることによって、地方分権の最終的な担い手たる住民に自治の合併の問題提起を委ねる形をとったと考えられるのであります。地方分権の促進が抜本的な地方自治制度の改革になるのか、少なくとも昨今の本市議会におきましても論議される機会が増えてきております。この地方自治制度に関する問題は、法の改正のたびに理論的にも実態的にも検討されねばならない要素が多いものと思われるのであります。
したがいまして、地方自治法の改正による広域連合、中核都市、その問題、また今般の合併特例法による合併の必要性論議などは、住民自治の多様な自治体を求める自治権と選択権において住民意思の反映される政策判断でなければなりません。合併特例法改正の経緯の中で特に注目されることは、市町村合併と地方分権の関連性が強調されておることであります。当該法律の改正時に、衆議院においては付帯決議を行っておりますが、その中におきまして、政府は地方分権の推進の視点を踏まえ、市町村の行政体制の整備、確立を図るため、合併等の制度を活用して市町村への権限移譲と財源確保など、行財政能力を高めるように求められております。
このことからも分かりますように、地方分権との関連で市町村の合併促進を考えるということは、本市におきましても大事なことだと思われるのであります。地方制度調査会の地方分権の促進に関する答申(平成6年11月)におきましては、地方分権と市町村合併は相互に密接な連関をもつものとして理解をされており、地方分権の受け皿づくりが市町村合併にも大きく期待をされておりますことが十分分かるのであります。合併問題は、さまざまな調査・アンケートを分析してみて分かりますように、住民に対しますところの行政サービスの供給や住民自治の大きなあり方に影響を与えるものでありまして、その活用にあっては、住民の合意を得て慎重な対応が要請されることは改めて言うまでもありません。
しかし、もはや自治体にとって広域的な都市圏を視野に入れました都市政策の展開は不可欠であり、合併による市町村の行政区域の制約の克服と、地域一体的な整備の必要性に対する共通認識が十分蓄積しているのが実情であります。そこで、伺います。法令の改正の後、本市における広域行政手法の中におきまして、合併問題は推進されますのか、どうですかを、お答えを願いたいと思います。時間に制限がございますので、市長ご本人でお答えを願いたいと存じます。
次に移ります。
自治省は、1993年5月、市町村の自主的合併推進方策に関する調査研究委員会を発足をさせ、検討材料、検討資料の収集を目的に47都道府県や市町村を対象に、合併問題の是非や、現行法への意見等をアンケートしたほか、全国で浮上いたしております合併構想についても、調べておるのであります。本市は合併は必要でありますと答えたグループに入っております。そのグループの必要とする理由の最も大きなものは、地域の一体的な整備が可能となるということであります。続きまして、住民の日常生活圏と行政区域とが、乖離しておりますが、その乖離が解消できるのかということであります。
3点目には、行財政基盤の強化で、地域振興策が立証できるということであります。
続きましては、行財政の効率的な運用ですとか、地方分権の受け皿としての行財政基盤の強化が可能になるなどということが、回答されておるのであります。
市町村合併は、バラ色の効果だけをもたらしてくれるのではありません。公共施設の整理統合、新しい市庁舎の位置と、旧庁舎の取り扱い、その財源の確保など、市町村間にあります行政水準の格差問題など、不満も大きな課題であります。いろいろな側面と課題がございますが、障害要因の除去を含めまして、民間、行政、議会、その他がともに話し合える窓口が、今必要だと、本員は考えております。地方分権のために、合併が必要なのかなど、それぞれの地域社会が理想をもって目標を設定をし、それを実現するための行政規模と、分配されますところの権能の範囲も実質的に決めていくことができるよう、今から取り組む必要を、本員は訴えたいがために、この質問を行っているのであります。
そこで、伺ってまいります。平成6年3月、同僚議員の真栄城守晨議員が代表質問に立ちまして、地方分権を基本に据えながら、中核都市広域連合合併問題に言及をしておられます。その際の親泊市長の答弁も、また、質問者真栄城守晨議員の指摘もまったく鋭く、内容ある質問となっており、本員も勉強させられた次第であります。市長は、これからの那覇市の広域行政のまちづくりにつきまして、答弁をいたしております。
「私は、理想として、市町村合併までこの問題をもっていければいいなというふうなところもございますし、当面は、広域市町村圏を那覇市を核として、地域市町村の共存共栄という形での広域行政を進める」と、親泊市長は真栄城議員に明言をしておられます。同時に答弁をされまして、合併のイメージを具体化して、答弁をされております。「今、われわれの試算では、那覇市を含めて、浦添市、豊見城村、南風原町、西原町、これだけで1,139k㎡と、一応、現在の自治省が指導しておりますところの中核都市に該当するのではないだろうかと考えております」と答えております。そのうち、「そういう方向で大きな視点に立ちまして、これから検討を十二分にやっていきたい」と、自信満々の答弁であったのであります。これは合併特例法の改正前の答弁でございますので、その後も心境の変化はないのか、どのような手法で検討に入られるのか、市長から明確なご答弁をお願いをいたす次第であります。
さて、市町村の合併問題は、地方分権や行革が論議されております以前より、本市の観光行政のビジョンづくりの立場やら、リゾート法の開発行為との関連などで、本市議会におきましては、かなり以前からテーマとなりまして、質問が繰り返されてきております。本員が議事録をめくった範囲におきましても、昭和57年第95回6月定例会におきまして、唐真弘安議員が、座間味村、渡嘉敷村、両村との合併を、海洋県沖縄の観光資源確保の立場から、提言をしておられるのであります。当時、助役であられました現市長、親泊市長は、積極的に推進をする決意を述べておられます。その後も、数々の議員が両村を含めました離島との合併問題など、たびたび質問に立ちまして、そのつど両村長と話し合って詰めてまいりたいとか、第2次総合計画に盛り込みたいなどの答弁を引き出しております。
最近におきましては、平成3年3月定例会におきまして、上原清議員の質問に対して答弁をされておりますのは、時期を見て、広域市町村圏を併せた形での、同問題の検討委員会の設置をしたいと、市長は積極的展開が見られるかのような答弁までなされておられます。
議会での合併問題の経緯は、このようなものでございますけれども、地方自治法の改正と、合併特例法の改正の後でもありますことから、また、都市間競争を超えた広域行政の必要性の高まりを前にしました今日、合併対象市町村は、本員の私的な見解になりますけれども、私は平成6年3月定例議会、真栄城守晨議員への市長答弁の範囲、いわゆる浦添市、豊見城村、南風原町、西原町が、今考慮をされるべき広域連合、もしくは中核都市の範囲と考えておるのであります。いかがでありましょうか。
座間味村、渡嘉敷村との広域行政ネットワークにつきましては、本員は合併といいますメニューよりも、事実上の広域圏協議会とでも表現されますような、広域のサービス圏域に柔軟に対応する方式がよいと考えております。これにつきましては、数々の学者、研究者、自治省、官僚等におきましても、事実上の協議会という表現が、すでに通用をいたしておると思います。
もっと具体的に事例を挙げて申しますと、財団法人日本都市センターの主任研究員の吉田民雄氏が提起されておりますところの政策ネットワークでリンケージをいたしながら、相互に競い合い、共同し合い、直面する広域課題の解決に向けた多様な政策コミュニティを形成する手法ということになると思います。自治体は、広域行政の手法を選択肢として、いろいろ持っておりまして、これらの手法を戦略的に使いわける自治体の知力といいますか、力量が問われる時代であると、吉田民雄氏は指摘をされております。
本員も、観光資源の確保と人材の交流、企業間の協力などの範囲でありますならば、合併というラジカルな手法でなくても、かなり広域行政需要への一体的な対応が可能であると思いまして、先に提言、質問をされた先輩議員諸君には大変失礼とは存じましたが、別の合併論を展開をしていく次第であります。具体的には、将来、大学経営の協力、高速道路網への整備協力、モノレール事業の拡大、公共施設の区域圏外設置、高度利用施設の経営、隣接都市整備への協力など、広域行政のテーマはまことに山積をしておるのであります。
そこで、最後に伺います。
那覇市、浦添市、豊見城村、南風原町、西原町の2市2町1村の合併問題に関しまして、今回の二つの法律の改正を受けつつ、推進力とされるのか否かを、市長よりお答えを願いたいと思います。明確なお答えがご無理な段階でありますなら、所感でも結構であります。
同時に、研究窓口としての検討委員会の設置につきましては、上原清議員に設置方の答弁がございましたが、現在の展開も、併せてお聞かせを願いたいと思います。
以上、ご答弁をお願いをいたします。
○副議長(大城勝夫君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
安里仁愛議員の質問にお答えをいたします。
市町村の合併の特例に関する法律の改正によりまして、本市の合併問題の検討が推進されるか、あるいはその可能性はというふうなご質問のようでございますが、ご案内のように、昭和40年に制定をされましたこの法律は、過去10年単位で延長し、また今回は平成7年から平成17年までの、10年間の時限立法として、本年3月に成立をしたのであります。改正された法律の主な内容といたしましては、まず趣旨規定を、単に合併の障害の除去という観点にとどまらず、市町村の合併の持つ今日的な意義を踏まえまして、合併に向けた環境を積極的に整備して、自主的な市町村の合併を推進するという観点も取り入れておるのであります。
それから、住民発議による合併協議会設置請求でありますが、この制度は今回の法改正の目玉ともいうべきものでありまして、有権者総数の50分の1、那覇市の場合は約4,400人ということになりますが、これだけのものの連署によりまして、当該市町村長に対しまして合併協議会の請求をすることができるということになっておるわけでございます。
この制度というものは、合併のチャンネルを多様化することで、住民の関心を高めまして、合併への機運を盛り上げるという効果を期待するなどの趣旨で新設したものであります。また、財性的な措置がございます。地方交付税における規定を設けまして、臨時的な経費にかかる補正や、あるいは、合併後5カ年間、並びにその5年間においての特別措置が規定をされておるのであります。さらに、市町村議員に関する特例がございます。現在の議員が、合併後議員として在任できる期間を1年から2年にするなど、議員の任期や、あるいは定数についての改正がございまして、合併協議会に議員の参加が可能になったことが、改正の主な内容であるということであります。
すでに法律改正後、宮城県や、あるいは埼玉県におきまして、合併の動きがございます。また、こういうふうな改正の内容を見ながら、今回の改正により、我が那覇市における合併の問題の検討を推進されるのか、あるいは、またその可能性についてどうなのかを考えてみますと、確かに住民発議という新たな制度ができ、財政的課題についてもかなり有利な制度が示されているということ、また、その法律が10年間という時限立法であるということを考えますと、合併問題についての検討を進める、ひとつの大きな契機であると認識をしておるのであります。
合併そのものが推進されるかどうかというのは、相手のあることでありまして、あくまでも合併の究極の目標というものは、市民の福祉の向上、地域利益拡大であるということを念頭におきまして、行政といたしまして、この市町村合併特例法を那覇市で生かせるための研究をはじめることにいたしたいと考えておるのであります。
それから、次に那覇市の重要課題の解決を合併問題研究の視点から、検討する合併問題を研究するための検討委員会を設置してはどうかというふうなご提案でございますけれども、那覇市の都市として抱える問題というのは、非常に多岐にわたり、また、これまでも1市町村で解決できない課題、また、多くの市町村で共同で解決に当たったほうが有利な課題等がありまして、南部市町村協議会に参加をし、平成4年度には一歩進めて、一部事務組合である南部広域市町村圏事務組合を設立をしておるのであります。そこにおきましても、短期的には、地域の一体感を醸成するための、現在各種創出事業を展開をいたしまして、地域の発展をすることをねらいとして、広域市町村圏の策定、あるいは事務の連絡調整は無論のことでありますが、共同事業の調査研究及び計画の策定を行うこととしておるのであります。特に、先刻来、那覇市が抱える火葬場の問題、あるいは廃棄物処理施設の問題、あるいは広域観光の問題など、南部市町村と一緒に考えているところでございます。また、沖縄県の第3次振計における中南部圏の発展の方向といたしまして、提案をされております中南部都市国際都市形成構想がありまして、また南西活性化センターの中南部圏の100万都市構想などが提案をされております。これによりますと、多くのプロジェクトが中南部に集中をいたしまして、那覇広域都市圏を一体とした整備を目標にしておるのであります。
特に、那覇・浦添・宜野湾等連檐をする市街地が、産業振興、経済・文化交流、コンベンションシティ、あるいはコースタルリゾート、観光振興の拠点として位置づけられておるのであります。
また最近、地方分権の問題が連日のように叫ばれておりますが、この分権の流れの中で、本市も中核都市として合併を推進すべきものと議論もしているとろこであります。こういうふうなことからいたしまして、沖縄の発展という課題の解決を図る視点として、沖縄の県都那覇市は市町村合併を視野に入れまして、地域の発展を図ることは大事ではないかと思います。
さて、那覇市の合併の問題というのは、これまで議会で渡嘉敷村や、あるいは隣接市町村との合併の議論がありましたが、なかなか具体的に行動への結びつきが弱いのでございますけれども、今回の合併の改正によりまして、住民側にも協議会設置の発議制度ができまして、議会議員の協議会への参加が可能となり、今以上の議論の広がりを期待できるのではないかと考えております。行政としては、今回地方分権専門部会も設置しましたことから、その中で合併について議論を進めるとともに、また議会の議員の皆さんとの合同研究会、あるいは隣接市町村の研究会も検討していく考えでございます。
ところで、中核指定の問題につきましては、何回かご答弁申し上げましたように、私の平成7年度の施政方針の中でも述べておりますけれども、この中核都市の場合には、先ほど安里仁愛議員から指摘されましたように、与那原も含めてちょうど行政面積が100k㎡というふうなことになっております。ちょうど地域的にも環状になりましたし、また那覇を核としての各市町村のいわゆる公共施設の問題、あるいは市民の利便性の問題、あるいはこれからいろいろと出るところの交通手段の整備等、こういった面でも非常にその中核都市のほうが当面の手っ取り早い市町村の広域行政に有意義なものになるのではなかろうかと、私は現時点まではそういうふうな考えでやっておりますが、またいろいろと議論の進む中で非常にいいご意見がございましたら、いろいろと議論をしながらこの問題を進めていきたいと考えているのであります。
○副議長(大城勝夫君)
安里仁愛君。
◆安里仁愛君
この問題を議論するにはあまりにも時間が短うございまして、大変残念でございます。別の機会がございましたら、その機会も活用しながらこの点を深めてまいりたいと思いますが、1点だけ市長に再度確認をしたいんですが、那覇市・浦添市・豊見城村・南風原町・西原町、2市・2町・1村の名前が具体的に過去の本会議では出て市長がご答弁されたことがございます。この2市・2町・1村の問題について、今ではどのようお考えなのか簡単に一言お聞かせいただけますか。
○副議長(大城勝夫君)
休憩します。
(午後0時9分 休憩)
───────────
(午後0時10分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
私がちょうど助役のときに答弁をしたものであると思いますが、私、当時の市長の命を受けまして……
(「市長になってからですよ。平成3年」と言う者あり)
失礼ですが、当初、斎場問題であるところという指定はされておりませんでしたけれども、これはどうしても那覇市の狭隘な場所で葬斎場をつくるということは困難であるというふうなことで、広域的な立場でやらなければならないからということで、実際問題として一気に広域行政を設立するというのは難しいので、まず一義的に斎場問題から処理しようということで、私自身今の2市・2町・1村の首長にお会いしまして、そういう方向でやりましょうというふうなことでお話を申し上げましたら、2市・2町・1村の首長さんが基本的に合意をいたしましたので、一応、そういう方向で、いわゆる中核都市の方向にもっていったというふうな経緯がございます。
そういうところでありますが、ただいまは与那原も含めて中核都市としての指定をというふうな構想に意思だけは変わっているということをご報告申し上げたいと思います
○副議長(大城勝夫君)
安里仁愛君。
◆安里仁愛君
全国的な動きを見ていますと、議会でもこれはかなり論議が深まっておるんですよ。確かにこれは地方自治の根幹にかかわることでありますから、議会ですとか、行政側ですとかいったあたりが強権的に、もしくは上意下達のような形でこの問題が議論されるのはこれは望ましい形態ではないですよね。確かにこれは住民自治という観点からいきますと、市民の中から、住民の中からそういうような気運が、また要求が盛り上がってくる。こういうことが大事であり、また基本であるわけですね。しかしながら浦和市・大宮市・与野市などの議員は、政令指定都市問題等三市議員連絡協議会を発足させて勉強会をやっております。
それから山形市長は、90年の定例議会で50万都市圏構想を打ち出して、一定規模の人口と財政力がないと都市間競争には勝てないといったような合併問題を強力に打ち出しているんです。静岡市長になるともっと強力な発言をしております。
ですから、互いに協力し合って、この問題の熟度を高めてもらわないと、どこの前例でも10年から15年ぐらいのタイムはかかっておりますから、そろそろそういうようなことのスタートをしてもいいんじゃないかというぐらいの意味で私は申し上げております。どうぞ窓口も明確に設置をされて、この件での勉強に頑張ってもらいたいなとご要望をお願い申し上げます。終わります
○副議長(大城勝夫君)
昼食のため、休憩いたします。
(午後0時15分 休憩)
───────────
(午後1時19分 再開)
○副議長(大城勝夫君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
上原善吉君。
◆上原善吉君
質問に入る前に飫肥杉の調達依頼について。本員が所属する上前田門中が門中会館を建築することになりまして、建築は2階建てでありますが、会館は人に優しく温かみのある純木造で建築し、その資材については、日南市の飫肥杉を使用することで、平成6年10月3日に飫肥杉の調達に関する協力方を市長に要請いたしましたところ、同年11年16日付けで日南市長に飫肥杉の調達依頼をしていただき、日南市では森林組合を通して80年木ないしは100年木から製材し、10月までには資材が揃うとのことであります。
建築確認もおりて、総工費は土地代を含めて1億8,0000万円を予定しておりますが、これが完成いたしますと、姉妹都市である両市の経済交流推進の一環としても役立つものと期待するものでございます。
親泊市長には特段のご配慮を賜り、門中一同心から感謝をいたしております。
次に、沖映通りの橋梁工事について、40年も前から一日千秋の思いで機会あるごとに陳情もし、要請もしてまいりましたが、この度、二つの橋が完成いたしまして、二つの美栄橋の完成によって交通渋滞が緩和され、沖映通りの繁栄に大きく貢献するものと思います。二つの橋の完成についても市長に重ねて、御礼申し上げます。
質問通告書に従いまして、個人質問を行ってまいりたいと思います。
近年、我が国の各種選挙を見ておりますと、どの選挙も極端に投票率が下がり、50%を切る選挙も珍しいどころか、それが普通になってきているように思えて仕方がありません。我が国の選挙制度は都道府県の知事や市町村長を住民の直接選挙で選び、国を含めた地方自治体の行政をチェックする議員も、住民の直接選挙で選んでおり、いわゆる間接民主主義の制度をとっております。
それはそれでもちろんいいと思うのでありますが、その制度を支える根幹の理念と申しますのは、選挙において住民の意思が十二分に表明されるということにあろうかと思います。
それゆえに政党はもとより、選挙に立候補しようとする人は競って政策を発表し、有権者の指示を得るため日夜奮闘しているものと理解をいたします。
ところが、投票率が50%そこそこの選挙といいますのは、遠い海の向こうの出来事かと思っていましたら、沖縄県内の各種選挙においても年々投票率は下がってきており、そのままでいけば民主主義の危機ではないかと憂慮するものであります。
沖縄を例に取って申し上げますならば、1968年の三大選挙のころは、どの選挙におきましても常に投票率は80%以上、90%近い投票率を示しておりました。
しかしながら、近年の選挙で見ますと、一番身近な市長選挙や市議会議員選挙においても70%台が確保できればいいほうで、60%台に落ち込む事態でさえ珍しいことではなくなってしまいました。
その原因についてはいろいろな見方ができましょうが、まず何といいましても、国民あるいは住民の政治離れ、言いかえれば、だれが当選しても政治は大きな変化はないといった無関心層が増えてきたのではないかと思います。
その点、これまでの政党、あるいは立候補者が自らの主張を明確にし、国民あるいは地域住民に政策を十分に浸透させきれなかったということで、私たちも含めて反省しなければならないことだと思います。
世の中が落ち着いてきたということもありましょうが、議会における論争も大所高所からの政策論争が少なくさびしい限りだとの指摘は、私たち議会人においても肝に銘じておかなければならないことであろうかと思います。
投票率の低下を来たすもう一つの理由は、やはり規制ずくめの選挙にあるのではないかと思います。
政策の浸透を図ろうにも、あれはやってはならない、これもやってはならないという規制が多く、有権者が十分に立候補者の人格・識見を知り、政策を知ることが、だんだんと難しくなってきているのではないかと心配をするものであります。
もちろん、今日の選挙法といいますのは、金がかかりすぎ、利権を生みやすいといった現状の反省の上に立って、改正に改正を重ねられた結果でありましょうが、国民や地域住民との接触がより難しくなっている現行の選挙法のもとでは政策の浸透さえ難しく、支持を増やしていくのはより難しくなってきたのではないかと思います。
その結果が、大都市におけるタレント候補の大量立候補にもつながっているように思えて仕方がありません。
特に、去る参議院選挙の低投票率を踏まえて、投票率を高めるため、我が国の民主主義の危機を乗り越えるために、いろいろな方がいろいろな提言をしております。
諸外国の例だと、強制投票制を設けた国もあるといいますし、アルゼンチンでは棄権をすると罰金を科された上に、何年間かは公職に就けないといった罰則もあるやに聞いております。もちろん我が国においては投票に行くのも行かないのも自由であり、投票をしない自由も保障すべきだとの論議は分かりますが、投票率が50%を切ってしまいますと、住民の4分の1の支持でも知事になれるし、あるいは市町村長にもなれるということになりますし、これで本当に民意が反映されるかと疑わざるを得なくなってしまうのではないでしょうか。
そうして、もっともっと投票率が低下してきますと、特定のイデオロギーをもった特定の集団の組織票によって選挙が左右される結果となってしまい、我が国の民主主義が根底から揺さぶられてしまわないとも限らないと思うのであります。
そこで市長にお尋ねいたしたいのでありますが、市長は昨今このような投票率の低下現象をどのように見ておられるのかお聞かせいただければ幸いだと思います。
また、
選挙管理委員会委員長には、こういう状況の中で、今後、投票率を高めていくためにどのような方策を考えておられるかお聞かせ頂ければ幸いに思います。
次に、旧小禄村の歴代村長の写真の掲示についてお伺いいたします。
一般市制以後の歴代首長の庁議室における写真の掲示でありますが、旧小禄村の歴代村長のうち二代・三代村長並びに七代村長の写真が掲示されておりません。
小禄村史によりますと、一代目が上原義弘、二代・三代目が上原興永、四代・五代が上原義弘、六代 金城善栄、七代 上原三郎、八代 上原義弘、九代・十代が長嶺秋夫、十一代 長嶺良松の各氏となっております。
また昭和12年沖縄朝日新聞社の資料に基づいての記録ですが、市史編集室では、この歴代市長の資料は戦災による公文書類の焼失により、歴代市長の正確な就任年月日の一部が明らかでないので、各種の資料を総合して市史編集室で作成したのである。誤りがあれば関係者の協力で訂正して正確を期したいと記録されておりますが、その資料にも二代・三代村長は上原興永氏と記されております。また戦後の昭和21年の七代村長上原三郎については、多年ハワイにて活躍され、よく英語に通じていたので移動隊長兼村長に就任され、「疎開した村民の受入れ、家屋建設、食糧増産等に努力する」と記録されております。以上のとおりでありますが、即掲示していただけますか、お伺いいたしまして質問を終わりたいと思います。
答弁によりましては、自席より再質問をさせていただきます。
○議長(安里安明君)
休憩します。
(午後1時31分 休憩)
───────────
(午後1時32分 再開)
○議長(安里安明君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
投票率の低下を市長はどう見ているかということでございますけれども、私もあまり内容は十分に分析をしておりませんし、ただ、直感的な感じとしてご答弁を申し上げさせていただきたいと思います。
ご指摘のとおり、県内の市町村をはじめといたしまして、全国的にも投票率の低下傾向にあることは、上原議員もご存じのとおりでございます。
申すまでもございませんけれども、有権者が選挙で投票するか、あるいはどうかというものにつきましては、個々の有権者の政治とか、あるいは選挙に対する意識ばかりでなく、選挙の争点や、候補者の知名度等、選挙を取り巻く状況によっても大きく変化をするものでありまして、一概にこちらで論ずるということはできませんけれども、確かに全国的に見て有権者の方々が政治離れや、選挙モラルもこういった状況があるということは事実でございまして、その中でも若い層の方々がそういうふうな傾向が強いんじゃなかろうかというふうに感じておりまして、その現象としては、誠に残念に思っているところでございます。
また、選挙時における投票参加呼びかけでは、現在の投票率の低下傾向に歯止めをかけることは非常に難しくて、有権者の政治意識そのものを高めていくことが必要でありまして、日頃の啓発活動を粘り強く継続していくことが重要ではなかろうかと思います。その証拠にあたりましては、国政の選挙におきましても、また県政の選挙におきましても、また地域におきましても、特に争点となっているものが、普段マスコミ等で報道されまして、賛否両論を問われている問題につきましては、非常にその時点の投票率が高いというのが一般的であります。
そういうふうな状況からいたしまして、先ほども申し上げましたように、やはりどの選挙におきましても、自分がなしたいわゆる政治行動、あるいは政治的な報告というものは、地域あるいは有権者、あるいはその他の皆さんにこれを報告会というふうな形で十分なして、それの賛否をあるいは聞くというふうな会も選挙の投票率を高める一つの手段ではなかろうかなと、こういうふうに感じているのであります。いずれにいたしましても、全体的に投票率が低下しているということは、都市地区に行けば行くほど投票率が低下するというふうな傾向もありまして、これは国民の1人として、これから投票率のアップにつきましては、検討あるいは啓発をしなければいかんなということを痛切に感じているところであります。
○議長(安里安明君)
選挙管理委員会委員長、屋宜宗一君。
◎
選挙管理委員会委員長(屋宜宗一君)
なつかしいですね。上原善吉議員のご質問にお答えいたします。
選挙管理委員会といたしましては、これまで常時啓発活動として、投票率の低い若者向けとして、成人式における新成人への政治意識を高めるための啓発用パンフレットの配布、ポスターによる啓発活動として、小中学生を対象に、明るい選挙をイメージしたイメージポスターを作成してもらい、カレンダーに図案化して活用してもらっております。
また婦人会、自治会等の会合を利用して、婦人連合会長、弁護士、歴史家等の講師を招いて啓発講演会を年間5回程度開催したり、若い指導者(有権者)の意識の高揚を図るため、市町村指導者研修や、青年リーダー研修、シルバーリーダー研修等の研修会に選管推薦の市民を派遣したりしているところでございます。
さらに選挙時啓発活動として、広報紙「市民の友」による啓発、ラジオ「市民の時間」による啓発、懸垂幕による啓発、チラシ・ポスター等の配布、街頭での広報車による広報活動の啓発等を実施しております。
申すまでもなく、有権者が選挙で投票するか否かは、個々の有権者の政治や選挙に対する意識ばかりでなく、選挙の争点や、候補者の知名度、政治の情勢を取り巻く状況によっても大きく変革するものであり、一概に論ずることはできませんが、投票率が低いと言われる若年層の投票率の低い理由として、全国の明るい選挙推進協議会の調査によりますと、投票しても政治が変わらない。政治に関心が、興味がない。面倒くさい。支持する政党・候補者がいないなどとなっており、全国地区選挙管理委員会連合会としましても、政府・国会・その他の関係機関に対し、慢性化した低投票率の原因を十二分に研究し、それを除去する方策を講じられるよう要請しているところであります。
そのような状況において、選挙を管理執行している者としては、今後も日頃の啓発活動を県選管ともタイアップして、より粘り強く進めていきたいと思っております。
以上でございます。
○議長(安里安明君)
総務部長、玉城宏道君。
◎総務部長(玉城宏道君)
庁議室における小禄村長の写真掲示についてお答えをいたします。
庁議室には現在旧小禄村長の写真は初代から7代までの4人の村長の写真が掲示されておりますが、上原議員からもたびたび指摘を受けてきましたように、掲示された写真の任期にはかなりの空白期間もあり、疑問の残るところでございます。
この際、可能な限りの公文書や、市史をはじめとした関係資料を詳しく調査し、また上原議員の資料はじめ、地元の方々のご協力をいただきながら、訂正すべものは早急に訂正いたしたいと思っております。以上でございます。
○議長(安里安明君)
上原善吉君。
◆上原善吉君
前向きの答弁、本当にありがとうございました。
選挙制度につきましては、非常にこれ難しい問題だと思いますが、どうか選管委員長のおっしゃったように、粘り強くこれからも引き上げていくようにお願いいたします。それで、きょうは8年前の議長をお呼びいたしましたが、議場を忘れてもらったら困るということもありまして、また顔を拝見いたしたくて、屋宜元議長をお願いしたわけでございます。
そういうことで、またこれからも屋宜選管委員長におきましては、体に十分気をつけられて、大いに活躍していただきたいことを申し添えまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。
○議長(安里安明君)
前田政明君。
◆前田政明君
私は、
発言通告書に基づいて個人質問を行います。
質問に入る前に、若干所見を述べます。
私は、米兵の極悪非道な少女暴行事件に怒りを禁じ得ません。この事件は、安保条約を廃棄して、米軍基地を撤去させることこそ日本国民の尊厳が守られ、裁判権をはじめとする日本の主権の回復と真の独立が達成されることが必要であることが国民的課題であることを示しています。基地の整理縮小ではこの種の事件の防止の解決にはなりません。親泊市長の基本政策である日米安保条約を廃棄し、軍事基地の全面返還の立場で、さらに平和都市那覇市を建設するために奮闘されることを心より期待するものです。また、「ピース・トライアングル・サミット」や「天に響めさんしん3000」など、戦後被爆50年事業が大きく成功したことを高く評価するものです。さらに、親泊市長が那覇市と沖縄県の発展のために、なくてはならない大量交通機関の都市モノレールの早期実現のために奮闘されておられますことに心より敬意を表するものです。
ところで、私はモノレール建設、新都心などの新しいまちづくりが進められる中で、ややもすると大型プロジェクト事業が優先され、厳しい財政状況のもとで教育、福祉、中小零細企業や市民生活に関わる予算の確保が大変厳しくなり、これらの市民生活に関わる行政的対応が遅れるということがないように、今後とも十分配慮して、市民の暮らしを守り発展させる行財政運営が行われることを願い、質問を行います。
では最初に、経済行政の公設市場問題について質問します。
長期不況のもとで大変苦しい営業状況の中で、公共的駐車場やきれいな公衆トイレの実現などの商業環境の整備事業の促進が急務となっています。商店街の活性化や地域活性化に向けて、那覇市商店街や関係団体が協力して、年々内容も規模も広がっています「ピース・ラブ・マチグヮー&壷屋」は、ことしも多くのイベントが行われ、壷屋のやちむん通りの親子シーサーづくりなどは大変好評でありました。商店街関係者、那覇市当局のご奮闘に心より敬意を表するものです。
今、那覇市のまちづくりの中でも相対売のマチグヮーのエネルギーが高く評価されています。このたび、既存商店街の中心的役割を果たしています那覇市第一公設市場が、県の観光功労団体として表彰されたことは大変すばらしいことであります。観光立県の沖縄の全県的発展に貢献し、既存商店街の活性化の中核的な存在である第一公設市場の整備充実のために、もっと那覇市も力を入れてほしいとの切実な要望が寄せられています。
観光ルートになっている第一公設市場の表の看板が古くなって、字も見えなくなっているので、観光客や市民かがすぐに分かる、観光功労賞にふさわしい新しい看板を作成してほしいという要求がまだ実現されていません。当局は新しい看板の作成の要請について、どのように対応されていますか。
また、私はクーラー問題について、93年3月議会でも取り上げて質問してきました。同じ公設市場内で、場所によって10度近くも温度の違う状況の冷房問題の早期解決が求められています。関係者からのダクトの改修や、2階の階段のまわりをプラスチックボードで囲んでほしいとの要請もまだ実現していません。当局はどのように対応されてきましたか、今後どのように対応されますか、当局の対応と見解を伺います。
次に、那覇市小口融資制度の融資手続きの改善について、質問を行います。
長期不況のもとで苦しむ中小零細企業のために、今回も那覇市小口資金融資に対し、補正予算で8,000万円計上されていることは、大変時宜にかなったものであると評価するものです。
最近、私どもの市民からの生活相談の中で、サラ金、クレジット被害の相談、事業資金の対応で簡単な手続きで借りられるサラ金に手を出して、資金繰りを圧迫して苦しんでいる業者の相談が増えています。那覇市小口資金融資制度などの制度融資をなぜ利用しないのですかとの問いに対して、手続きが難しい、国保税が払えなくて国保の完納証明書などがもらえないなどの深刻な声が寄せられています。信用力の乏しい中小零細業者の資金繰りを助ける目的をもって設立されたのが、各地の制度資金であります。また、那覇市小口資金です。
那覇市小口資金に対する規則の融資申し込み対象は、第3条で、那覇市に居住していること、6カ月以上継続して事業を営んでいること、市税の滞納がないこととなっています。しかしながら、那覇市小口資金融資の申し込みに必要な書類の中に、中小企業信用保険法施行規則にない、国民健康保険税の完納証明書などの提出が義務づけられています。このために零細な中小零細業者がやむを得ない事情のもとで国保税を滞納している場合、国保税の完納証明書がもらえないことによって、市税は完納しても那覇市小口資金融資を申し込むことができなくなっています。
私は、那覇市小口融資の手続き書類については、中小零細業者の営業を守り資金繰りを助けるという中小企業信用保険法の趣旨や、中小企業信用保険法施行規則に基づく範囲の必要な書類に改善して、広く営業資金に苦しむ中小零細業者を救済できる本来の内容に改善することが必要であると考えます。
では、次のことを質問します。
特別小口保険制度の実績はどうなっているのか、今後の対応について、申し込みパンフで融資が出る期間が以前1カ月程度であったものが、現在1~2カ月程度に変更になっています。長期不況の中で資金繰りに苦しむ中小零細業者の立場からすれば、1カ月以内に一日でも早く融資が受けられるように改善するために、当局が対応すべきであると思うが、当局の見解を伺います。
私の94年6月議会での質問に対し、中小企業信用保険法に関する提出資料以外に提出を求めていることについて、小口融資の書類の簡素化につきましては、今後沖縄県信用保証協会や金融機関とも調整し、検討していきたいと思いますとの答弁でありましたが、その後どうなっているのか、その後どのように対応されてきたのか、今後どのように対応されるか、当局の見解を伺います。
保証人は70歳未満となっていますが、改善が必要と思うが、当局の見解を伺います。
次に、教育行政の壷屋焼物博物館について質問します。
壷屋焼物博物館は、古くから沖縄の焼き物の里として栄えた壷屋において、その個性豊かな地域性を反映させた博物館を目指し、那覇市の新しい観光ポイントとして、壷屋地区のまちづくりや文化活動、商店街活動との密接な連携を図り、やちむんの里づくりの中核施設として、また地域の
文化財保護の拠点として、沖縄壷屋の焼き物に関する資料を収集保管し、調査研究を深め、専門的な情報を蓄積することなどを目的とする博物館として、関係者から大きな期待が寄せられています。
私は、関係者の要望として出されています、次のことについて質問します。
まず、今後の地域の発展のために、観光客などの関わりからいって大型バスのUターンできる場所の確保が必要であり、那覇市として努力してほしいということであります。当局の見解を伺います。
また、平和通りなどと結んで、壷屋焼物博物館を壷屋地域の核にしていきたい。町民会も土地の提供などを含めて、那覇市に協力している焼物博物館の階段広場の約7坪の用地を那覇市がぜひ購入してほしい、確保してほしいとの強い要望が出されています。当局はどのように対応されていますか、今後の対応について当局の見解を伺います。
次に、壷屋焼物博物館の管理運営についても、当局の見解を伺います。
最後に、福祉行政について、授産施設の法人化の補助助成について、質問します。
授産施設の法人施設設置に対する那覇市の補助金額は10年前から変更されておらず、宜野湾市や浦添市などの県内の関係自治体と比較して、特に那覇市内に建設する授産施設法人化の補助助成は低い状況となっています。那覇市の授産施設の法人施設設置に対する補助助成の内容の見直しが緊急に必要だと思います。当局の見解を伺います。
答弁によりましては、時間の許す範囲で自席より再質問を行わせていただきます。
○議長(安里安明君)
経済部長、
崎山嗣松君。
◎経済部長(
崎山嗣松君)
まず最初に、公設市場問題についてお答えをいたします。
ご質問の2点につきましては、去る6月にも市場組合から要請を受けております。最初に、現在設置されている古い看板は見にくいので、新たにつくり直してもらいたいとの要望につきましては、市民や観光客等の利便のためにも必要なことだと考えておりますので、早急に対応をしていきたいと考えております。
次に、2点目のクーラーの問題につきましては、1階の精肉・鮮魚フロアーで冷気の流れを改善するために、数年来ダクト改修等の工事を施工してきたところでございますが、まだ全面的な解決に至っていないのが実情でございます。次年度において、ご提案の2階の階段まわり、プラスチックボード等を含めて専門的な調査をさせ、それに基づいて改善を図ってまいりたいと思います。
引き続いて、小口融資制度の融資手続改善について順次お答えをいたします。
まず、特別小口融資の実績でございますが、今年度の特別小口融資は9月14日現在、20件の申し込みに対し、14件の融資が実行されております。ちなみに、過去2カ年を見ますと、平成5年度は申し込み19件に対して16件が実行され、平成6年度は申し込み27件に対し22件が実行されており、増加の傾向にあります。
このような高い需要に対し、今議会に予算を補正し、十分対応できるように対応をしていきたいと思います。また、中小企業の皆さんへの周知を図るため、引き続き市民の友及び商工課だより等の広報紙を活用することにより、その利用の向上に努めてまいりたいと思います。
次に、融資に係る審査期間でございますが、議員ご承知のとおり、小口制度は琉球銀行、沖縄、海邦の県内3銀行の協調融資と沖縄県信用保証協会の保証を得て実施する制度であります。この審査につきましては、迅速な融資が行われるよう、本市からも要請し、金融機関や信用保証協会におきましても、それに努めているところでございますが、しかしながら、ケースによりましては保証人の追加等が必要となるなど、ある程度期間を要する場合があります。そのため、今年度のパンフレットには一応の目安として、1カ月ないし2カ月としたものでありまして、今年度から審査期間が長くなるものではなく、従来と変わるものではございません。融資の迅速化につきましては、今後とも金融機関等に協力をお願いしてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
次に、信用保証協会の法律に関する提出資料以外の書類の改善についてでございますが、現在小口融資申し込みの際、市税・国保税の完納証明書、所得証明書など、もしくは確定申告書の写し等を提出していただいております。市税・国保税の完納証明の提出につきましては、小口融資制度が市の予算による施策として行っている制度であり、利用される中小企業者の皆様の納税の意識を高めていただくために、提出をさせております。小口資金の窓口での対応は、滞納者の場合は納税課等で納税相談を行ったうえで申し込みを受理しておりまして、市民の利用を制限しているものではありませんので、ご理解を賜りたいと思います。なお、今後も提出書類の簡素化につきましては、関係部課と協議し、検討してまいりたいと思います。
次に、保証人の年齢が70歳未満となっていることの改善については、小口資金融資の保証人は、沖縄県信用保証協会の規定で連帯保証人として資産及び信用のある人となっております。ご指摘の70歳という年齢につきましては、沖縄県信用保証協会において、信用のある人というような運用の具体的な判断基準の一つとして定められているものと思われますが、しかし現実には、高齢者における健康度、体力差など、個人差があるのも事実でございます。ただ、この問題は本市だけで決定できる事項ではございませんので、現状はどうなっているか、どのような問題があるか等を信用保証協会や関係機関とも協議を行い、改善について検討をしてまいりたいと思います。
以上でございます。
○議長(安里安明君)
教育委員会指導部長、鳩間用吉君。
◎
教育委員会指導部長(鳩間用吉君)
教育行政の壷屋焼物博物館についてのご質問にお答えをしていきます。
一つ目のご質問でございますが、今後の地域の発展のために、観光客などの関わりからいって、大型バスのUターンできる場所の確保が必要であり、那覇市として努力してほしいとのことです。当局の見解はどうなっていますかというご質問でございます。
ご承知のとおり、当該地域は幅員の狭い道路が多く、自動車交通はもとより歩行者環境の面でも歩道等の整備が必要な状況となっています。そこで、本市では都市計画や建設行政の中で都市計画道路建設、希望ケ丘地下駐車場などの交通施設の建設が予定され、当該地域の交通環境はかなりの点で改善されることと思います。
さて、ご質問の壷屋焼物博物館建設事業の中で、大型バスのUターン施設が確保できるかどうかについてでございますが、当該博物館予定地は決してその広さに余裕のある敷地条件ではありません。そのうえ、主たる道路であるやちむん通りは、先に申し上げましたように大型バスが通行するにはあまりにも狭あいであります。そこで、大型バスのアクセスについては、今後の地域の開発整備の中で検討させていただきたいと思います。
次に、ご質問の二つ目でございますが、壺屋焼物博物館を壺屋地域の核にしていきたいと、町民会も土地の提供なども含めて那覇市に協力をしています。関係者の要望として、博物館の階段広場の部分の約7坪の用地を那覇市がぜひ購入して確保してほしいとの強い要望が出されています。当局はどのように対応されていますか、今後の対応について当局の見解を伺いますというご質問でございますが、この件につきましては、8月に行いました地域関係者との設計懇談会において、町民会役員から提起されております。基本設計ににおいて提示した階段広場は、当該用地が不整形であるがゆえ、登り口は間口が約4.5mであるにもかかわらず、階段の途中では約2.5mに狭まったところが生じています。地域から買い取りの要望がある土地は、この階段を整形に整え、かつ約3.5m~4.5mの幅を確保するのに必要な部分でありまして、野外イベントのときにおける活用の点及びやちむん通りからの景観など、博物館建設事業にとってはグレードアップが期待できます。当該土地の部分は個人所有地であるので、所有者との交渉及び設計調整を進め、確保に向けて努力したいと思います。
次に、3番目のご質問でございますが、壺屋焼物博物館の管理運営について、当局の見解を伺いますというご質問でございます。
当該博物館は特色あるふるさとづくりの一環として、やちむんの里壺屋における交流、観光及び地域研究の中核施設となる目的をもって建設されるものであります。博物館の整備効果は、ハードとしての施設のグレードもさることながら、開館後の管理運営に大きく左右されるものと思います。
そこで、博物館には
教育委員会の職員及び専門職員等を配置し、積極的に市民と共同して特色あるふるさとづくりのための調査、研究、資料の収集、保存及び展示、普及を行う予定です。その他、開館までの間に博物館活動の将来を見据えた管理運営の方法について関係部局と調整し、専門家の意見も聴取して、よりよい管理運営の体制を整えていきたいと考えております。以上です。
○議長(安里安明君)
福祉部長、仲井間宗恵君。
◎福祉部長(仲井間宗恵君)
福祉行政について、授産施設の法人化の補助助成について。
授産施設の法人施設設置に対する那覇市の補助金額は、10年前から変更されておらず、宜野湾市や浦添市などの県内の関係自治体と比較して、特に那覇市内に建設する授産施設法人化の補助助成は低い状況となっています。那覇市の授産施設の法人施設設置に対する補助助成の内容の見直しが緊急に必要だと思います。当局の見解を伺うというご質問にお答えいたします。
現在、社会福祉法人の施設建設に対する補助金の助成は、昭和63年11月12日制定の那覇市社会福祉施設整備事業の助成に関する事務取扱要綱に基づき、措置人員によって100万円から1,000万円までの基準で建設助成を行っているところでございます。
ご質問の、補助金増額のための助成要綱の改正についてでございますが、福祉関係の事業もハード面・ソフト面を含めて多くの事業を実施し、多額の財源を必要とする中、財税状況も非常に厳しい折りでございまして、助成要綱の見直しは難しい状況にありますので、ご理解をいただきたいと思います。
○議長(安里安明君)
前田政明君。
◆前田政明君
どうもいろいろとご答弁ありがとうございます。
第一公設市場の約19万円の看板は、すぐやるということでございますので、私もこれが非常に難航しているということを聞いてびっくりしました。ぜひ早急に実現をしていただきたいと思います。クーラーの問題でも、調査をして進めるということでございますので、やはり急いで対応をお願いしたいと思います。
それから、融資制度の問題ですが、私が言いたいことは、中小零細業者の生業資金として、暮らしを守り営業を守る中小零細業者がお金が借りられない。そういう面で、かなり限定をして、那覇市としては国民健康保険の完納証明書もつけるべきだというふうになるかもしれませんが、信用保証協会の法律の内容を含めたら、多くの中小零細業者が限られた範囲、すなわち市民税の完納証明書は必要でございますし、そういう面で窓口を広げて、本当にお金が借りられない、苦しんでいる、こういう人たちに道を開くためにつくられたものです。完納証明書をつけるのは、私が聞いている範囲では那覇市だけではないかなというふうに思いますが、これは私は本来の中小零細業者を救出する、こういう趣旨と国保税の徴収強化ということをごっちゃにしている。そういう面で、全国的に見ても那覇市のように国民健康保険税の完納証明を必要書類とすると、こういう状況は私の知る限りではあんまりないではないかなというふうに思います。そういう面で、こういう方々は那覇市に融資を申し込むためにサラ金に手を出して、また国保税を納めて融資を受け付けをするとか、こういう状況に追い込まれるわけです。ですから、本来の趣旨に戻って、改善されることを心から要請したいと思います。ぜひ、この点についてはお願いをしたいというふうに思います。
それから、壺屋の焼物博物館、これも関係者の方、町民会の役員さん、事業協同組合の役員の皆さんからも直接要望として私も聞いたわけですが、ぜひ7坪の用地、これは先ほど確保に向けて努力をするということでありましたので、町民会の土地も寄贈して提供すると。そういう面で町民会も努力しているんだから、せめてこの7坪の用地は那覇市が確保しないと困るということで、かなりきつい調子でありました。ぜひともこの問題につきましては、先ほどの部長の答弁にありますように、確保していただいて、本当に地域の方々も那覇市が頑張っていると、努力をしていると、こういうような形でやちむんの里壺屋、そして平和通りなどと結んだ観光の新たな中核的な施設としても実現できるように、特にご要望しておきたいと思いますし、先ほどの部長の答弁を了とするものであります。
授産施設の設置の問題についてでございますが、先ほどこれは困難であるということでありましたけれども、例えば前、那覇市の関係で流れました形で宜野湾に行きました蒼生学園、これは1,500万円市が助成をしております。その他の条件は那覇市と一緒です。全体に占める建設費の中で助成は10%、それから那覇市のそてつと同じように平成8年度法人化を予定しております浦添の若竹作業所、授産所、ここは2,400万円浦添市が助成をするということで全体の13%を占めるという状況になっています。
私はこういう面で先ほど冒頭に述べましたけれども、やはりいろんなプロジェクトが厳しいという中で、あるという中で那覇市の財政状況が厳しい、こういう中で、やはり難しいと、無理だというようなことは、ほかの浦添市や宜野湾市が知的障害者の法人化、これを本当に助成をすると、援助すると。こういう立場でやっているのに、県都の那覇で、今の規定で言えば約600万円と、2億9,000万の法人化に向けての施設費の中でわずか2%しか占めない。こういう状況になってしまうわけですね。
これはやはり今後の問題としても、父母や関係者に大変な負担をかけると思うんです。ですから、こういう面では宜野湾市や浦添市の状況を踏まえて、ぜひ市長、私は大変財政が厳しい中でも浦添市や宜野湾市などのように、これに準ずるような額にやはり直していくべきじゃないかなと思いますが、市長のご決意を伺いたいと思います。
○議長(安里安明君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
障害者施設の補助金について10年間ほとんど据置きにされているのではなかろうかと。隣接の都市と同じような形で補助金を交付すべきではなかろうかと。こういうふうなご質問でございますけれども、いろいろ福祉部長から説明がございましたけれども、全体として福祉を眺めるということも一つの比較論の問題になろうかと思います。
ただ、一つだけ比較をしてどうのこうのというよりも全体として、本市も相当福祉の面では力を入れているつもりではございますけれども、こういうふうな障害者関係の方々についての問題については、常に実施計画の議論の中で、かんかんがくがく議論をされていることも事実でございまして、この面のアップにつきましても、基本的にはみな了としておりますけれども、最終的に予算の帳尻ということで、決して福祉を疎外視するというわけではありませんけれども、最終的には据置きをせざるを得ないと。こういうふうなことになって、確かに申しわけないと思いますけれども、そろそろまた実施計画の審議の過程にも入りますので、おおせの問題につきましては、もっと深く検討をさせていただきたいと思います。
○議長(安里安明君)
仲村善信君。
◆仲村善信君
所見を述べながら質問を続けていきたいと思います。
先日、軍用地反対を叫びながら、軍用地料については満額、10%でもなくて満額いただいていることについて、新崎真次郎議員からこれは誠意に欠けるのではないか。英語で言っておりましたが何といったかね、「Honesty is the best policy」、日本語で言うと「真なくば立たず」と言えると思います。きょうはしかし自衛隊問題について少しばかり所見を述べたいと思います。
自衛隊につきましては、市長は今日まで常に反対を唱えていたわけであります。時代は変わってきて、国民も自衛隊は容認するようになったし、名前を言ってはいけないというから、数字グヮーで表しますが、この数字からこっち側は(議場を差し示しながら)みんな自衛隊は容認するのに、何で市長がこんなにこだわるのか不思議でならないわけであります。
反対というのは、憲法上疑義があるから反対だというわけでありますが、しかし、主権国家において自衛権を否定したところはないわけであります。主権国家には自衛権は固有のものであると。これは万国共通の認識であります。
そして、我が憲法第9条におきましても、自衛権を否定するような規定はどこにも見当らない。私は六法全書を穴が空くほど読んでも自衛権を否定するようなことは書いてないわけであります。それでも市長は自衛隊は反対だと言っているわけであります。今さら何にこだわっているのか、非常に不思議でならない。
しかし、そうは言いながら、一方で自分が必要なときには、防災訓練のごときは、自衛隊を呼ぶというのであります。非常に矛盾した話であります。
憲法上疑義があるとおっしゃいますが、かえって市長の言行不一致にこちらが疑義をさしはさみたい。そのように思います。
消費税についてもそうじゃありませんか。あれほど反対して選挙を闘っておきながら、必要になったらこれ取りますと。反対だから取りますと。これは非常に国民を、市民を裏切るような行為ではありませんか。
これは例えて言いますと、おいしいものはたらふく食べておきながら、絹のハンカチで口をぬぐって知らんふりしているような感じです。誠に遺憾なことであります。この市長の自衛隊問題、消費税の問題については、市長の言動に対して大きな疑義を感ずるのであります。
さて、次は足元の話をしましょう。これは質問の形をしましても、答弁を聞くとかえって消化不良を起こすような答弁しかありませんから、これは所見だけに止めておきます。
次は、下水道問題であります。
今回の議会には下水道の値上げが提示されておるわけでありますが、これは後でまた話しますが、ただいまのところは、下水道の本管を敷設するときには国から補助金がある。足りない分は対応費はほとんど市債でまかなっているわけであります。これは非常に経費がかかるんですね。だのに本管は敷設して3年もなる、5年もなるのに、これに下水道をつなぐ浄化槽を廃止してこれにつなぐという仕事を非常に怠っているのであります。
私も議員は模範を示さなければならないと思って、業者にこっちを見積りしてくれといったら、もう2、3人呼んでやっているけれども、ちっとも見積りが出てこないというのは、どういうことなのか。これは3Kの4Kじゃないのかという気もするんですが、そういうことを教育できない。市当局が今度これの尻拭いをする形で下水道料金の値上げということになるのであれば、これは非常に由々しき問題であると思います。
そこで伺いますが、どうですか、直結工事で、これは強制ということはできませんよ。奨励して、直結するのにこれを促進する。こういう決意があるのか。担当部長の意見を伺いたい。このように思います。
それから、この下水道に問題はもう一つ言いますが、これは非常に大きなものを含んでいます。例えば共同住宅あたりは上水道料金は10万円払うところはたくさんありますよ。するとこれの下水道は3分の1としますと、3万3,000円。つながないと1件について3万3,000円、未納、払わなくていいわけであります。これは市全体からすると多額の金額になります。それを申し上げておきます。
それから、次は漫湖公園のサイクリングコースであります。これは以前にも私は意見を述べたわけでありますが、実は朝夕は通学の生徒、学生、高校生の通学路になっているんですね。通勤者の通勤路にもなっているわけですね。サイクリングですね。そして今サイクリングコースはアスファルトを張って、ジョギングコースは石偶を、コーラルですが、あのコーラルは公共施設でジョギングをするのに、あれは5㎜も雨が降りますともうぬかるんでしまってとても使えない。こういう状態でありますから、ほとんどのジョガーはアスファルトの上を走っているわけでございます。だから実際に見ていてそう思うから、これはいらないんじゃないか。何で公園内に通勤、通学のコースをつくる必要があるのか、こういうことを伺いたいのであります。
それから津真田公園、これは一部豊見城区域が入っていると、ほんの一部ですが。これは区画整理のど真ん中にありますけれども、この地域は豊見城区域でありましても、ちゃんと道路もできているし、下水道もこれは那覇市がつくることになっていますね。通学も那覇市に通学する。そういう場所にたまたま公園予定地に豊見城区域がわずかあるといってこの公園の整備をしないということは、非常に片手落ちではないかと。私は豊見城村の承諾があれば、早急にこれは成立すべきではないかと。このように思います。これは近隣の人が非常に困っている。そういうことであります。
(議場より発言する者あり)
議員としては、関係はあるんですがね。
教育行政について伺いますが、特に中学生、私の見ているところでは、大体距離を見ますと5㎞以下ではないですね。中学生を走らせている。これは担当の教師がさせているのか分かりませんが、しかも道路上ですが、それについては今は論じない。しかし、距離については、中学生、これはただ走るわけではないですよ。これはマラソン選手ではないですよ。駅伝選手ではないですよ。普通の部のサッカー部、野球部、バレー部、ハンドボール部の生徒を5㎞以上走らせている。朝も夕方も走っている。それでまた部活をやるんです。サッカーの練習、バレーの練習とやっているんですね。こういうふうにして、しかも土曜日もやる、日曜日もやるということで、非常に疑問を感じるわけです。
これは中学生からプロの養成をしているのかなと。これはあくまでも体育の観点からすると過酷すぎないかなと。このように考えて、これは
教育委員会に質問をするものであります。
答弁によりましては、自席から質問いたします。
○議長(安里安明君)
土木部長、亀島美一君。
◎土木部長(亀島美一君)
下水道行政についてお答えをいたします。
1点目に直結率の低さをどう見るか。2点目に下水道料金の値上げの原因になってないか。3点目に直結工事の促進の決意を伺うと。特に3点目を強調されていらっしゃいますけれども、第1点目のご質問と、第3点目のご質問は関連いたしますので、先に答弁をして、第2点目の質問にお答えしてまいりたいと思います。
まず、那覇市全体で申し上げますと、平成7年3月末現在で、処理可能区域内における水洗化率を世帯で見ますと91.4%となっております。新築、浄化槽、くみ取り改造、増改築等を含め、年間1,100件から1,300件で推移している接続率の実態の中で、処理可能区域でいまだ接続していない未接続世帯が私どもの調査では約7,800世帯ございまして、強力な促進を図っていくべきだと痛感をいたしております。
平成7年度ガーブ川流域の実態調査を那覇市管工事協同組合へ委託いたしまして、その原因を調査中ではございます。来年2月には調査を完了する予定となっております。今後は、組合と連携しつつ、また職員も未接続世帯を訪問しながら普及活動を行い、強力な接続指導をしてまいりたいと考えております。
次に、今回の那覇市下水道条例の一部改正、すなわち料金改定に接続率の低さも原因になっていないかというご指摘でございますけれども、ご承知のように、本市は下水道料金の改定は昭和62年10月の29.4%、平成2年4月の27.3%の改定がなされ、今回の改定が実に5年ぶりとなってございます。独立採算制が義務づけられた下水道経営の財政運営の中で、使用料改定の指針といたしましては、国の下水道財政研究委員会の提言に基づき、その中身の見直しも2年ないし3年が妥当とされております。
今回の改定は、ご承知のとおり県へ支払うべき汚水処理負担金や、水道局への徴収委託料の改定、地方債元利償還金の増大、物価上昇等々の増大で改定せざるを得ない経緯もご理解をいただきたいと思います。
未接続世帯の実態が、下水道料金の改定の原因になっていないかというご指摘でございますけれども、水洗化率が91.4%以外の方々の未接続の主な原因といたしまして、経済的とか、あるいは借地、借家、地形上の問題等々による接続不能世帯が約8割以上も推定される中、今年度のガーブ川流域における未接続世帯の原因調査も含めまして、今後、他地域の実態の把握にも万全を期し、使用料の増につながる接続について、さらなる普及促進に向け努力をしていきたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。
○議長(安里安明君)
建設部長、長堂嘉夫君。
◎建設部長(長堂嘉夫君)
漫湖公園のサイクリングコースの廃止についてでありますけれども、同公園のサイクリングコースについては、河川の管理用道路を活用しておりますが、近年の健康増進に対する市民の関心の高さを反映して、並行しているジョギングコースの利用者も増えていることも事実であります。
しかしながら、市内での数少ないサイクリングのコースでありますので、廃止するかどうかについては、状況等も見ながら、今後慎重に検討する必要があると考えております。
なお、ご指摘のありました雨天の際使いづらいということにつきましては、砂等を補給して、雨天でもできるだけ利用できるような方向で善処してまいりたいと考えております。
○議長(安里安明君)
都市計画部長、高嶺晃君。
◎
都市計画部長(高嶺晃君)
宇栄原津真田公園の整備についてお答えします。
当公園は、宇栄原土地区画整理事業において、公園予定地として位置づけられておりますが、那覇市と豊見城村にまたがり、行政区域変更の問題があるため、公園の都市計画決定ができない状態であります。現在、行政区域の変更について豊見城村と調整中でありますので、区域の変更が済み次第、都市計画決定を行い、早期に公園の整備に努めていきたいと思います。
○議長(安里安明君)
教育委員会指導部長、鳩間用吉君。
◎
教育委員会指導部長(鳩間用吉君)
教育行政について、中学校における部活は、体育の観点からやっているのか。競技力向上に力点を置いているのか。担当者をどのように指導しているか。過酷な訓練はしてないかというご質問にお答えをいたします。
保健体育の教科の目標は、生涯体育・スポーツの基礎づくりに必要な運動に親しむ習慣の育成、及び健康の増進と体力の向上を図り、明るく豊かな生活を営む態度を育てることを目指しております。
運動部活動に関しても、生徒の心身の調和的な発達の面から、生徒指導上重要な役割を果たしており、子供1人1人が生涯にわたって、自ら運動に親しむ習慣を育てることをねらい、学校においては、このような認識のもとで指導にあたっております。
さらに、生徒の個性の伸長を図る上でも部活動は必要なことだと考えております。
また、
教育委員会におきましては、校長会等で、部活の練習の仕方を学習との両立を考慮しながら、競技力の向上のみに力点を置いた過度な練習にならないよう指導助言をしております。
以上でございます。
○議長(安里安明君)
仲村善信君。
◆仲村善信君
ただいまの
教育委員会の答弁は立派な答弁でありますが、しかし、教師たちは、特に体育の教師は、自分が高校や大学でやったことを、自分は高校生、大学生でしたからこれは平気ですよ。しかし、中学生には無理なことでも、これは強制している可能性もあるわけです。今、中学生は3㎞以上は駅伝も走らさないですよね。文部省の体育医学の先生たちも3㎞以上は走らすなという意見を言うけれども、学校現場が聞かないという現状ですよね。ですから、これはひとつ強く指導をお願いしたいとこのように思います。
それから下水道ですが、水洗率は90%と、私は水洗率を聞いているのではないんですよ。水洗率というのは、直結されているかどうかの質問をしているわけです。
しかも、私、今は幹線というものはほとんど敷設されている。高良と具志、宮城の一部はまだですが、もうほとんどやられている。そういうことをもって普及率と言ったら身もふたもないわけですね。やはり直結されているかどうかを基準にして統計もとってもらいたい。そして直結するのを促進するように、業者を督励してもらいたいという意見であります。
それから、漫湖公園のサイクリングコースですね。これはよく調査してみてください。ああしてみんな夜などは、こっちはサイクリングコースですよと言った場合、夜などサイクリングする人とジョギングする人といるわけですよ。非常に危険ですよ。夜も言って調査するぐらいにやって、いろいろ検討するんでしたら調査して、夜も行って調査してください。それから結論を出すようにお願いをいたします。
質問を終わります。
○議長(安里安明君)
我那覇生隆君。
◆我那覇生隆君
通告書に従いまして、個人質問をさせていただきたいとこのように思っております。
私の質問は、市長の政治姿勢についてであります。
第1番目は、復帰後、那覇市の市長というのは、共産党さんを中心といたしまして革新共闘さんが力を発揮いたしまして、平良良松さんが当選されて、4期16年、それを引き継ぎまして、さらに共産党さんが頑張りまして、革新共闘というのを組んで、そしてまた3期も終わろうかなというところに親泊市長さんがなられております。そういたしますと、そろそろ1年ちょっとでございますので、市民の皆さんにおかれましては、3期をされたら4期目も親泊さんは立候補するだろうか。どうだろうかと。こういうような関心が私は高いのではないかなと。そういうことを考えて、市民の前で政治日程を明らかにしていただきたいなと、このように思っております。
特に親泊さんにおかれましては、前回の選挙は無投票当選、言いかえれば30万市民の負託を受けて、100%の負託を受けて市長になられているわけでございますので、もうちょっと思い切ったことができるのではないかなと思っておったのですが、何か共産党さんとの約束を履行しなければいけないような肝心要の答弁の場合にはそうなっております。
先ほども仲村議員から話がありましたけれども、世の中は変わったけれども、市長は一向に変わらない。そして共産党さんは、80年もわれわれは変わっていないんだよと、こういうふうに言われているわけですから。
(「73年」という者あり)
73年、訂正いたします。教えていただきましてありがとうございます。73年も変わらない政党ということでございますので、私は幽霊じゃないかなと思っておりますけれども、変われば変わっていくというのが政治の姿勢であろうかと思っております。
これはどうしてかと言うと、変わっている住民、国民、みんなのための政治でございますので、そこのところが変わると、それに対応して変わっていくというのが普通の考え方ではなかろうかと、本員はこのように思っております。
しかし、親泊さんにおかれましては一向に変わろうとされておりません。そういう意味合いからも、ぜひ引き続きそのような体制で市長の職を、次も立候補されるのか、頑張っていかれるのかなということが、私は市民におかれては関心事の一つだろうと思っておりますので、那覇市民みんなの前にひとつはっきりとご表明をしていただければありがたいと、このように思っているものであります。
(議場より発言する者あり)
○議長(安里安明君)
発言中は静粛に願います。
◆我那覇生隆君
2番目には、市長の裁量権の行使のあり方についてでございます。この問題は、私はこう言っています。平成4年12月21日、助役決裁によって那覇市管財事務取扱要領第38条、増改築承諾料を徴収することは市民の中の弱い方々、弱い者いじめになっているのではないでしょうか、市長さん。あなたの裁量権の行使は、弱い者を助けるような裁量権の行使をしていただきたい。こういう立場で質問をしていきたいのであります。
なぜ本員が弱い者いじめかとこういうふうなことを申し上げるかと言いますと、51年から平成6年までに那覇市の財産はどのぐらい処分されたであろうかと考えてみますと、450件、坪数にして3万坪、9万㎡余り処分されております。それはお金にかえますと123億円という処分をしております。あたかも那覇市は先代の方々からお譲り受けた財産を売ることが美徳であるがごとく、処分されている。そこのところに本員は疑問をもっている1人であります。できましたら、各々私たちの家庭を振り返ってみてください。親譲りの財産を食いつぶしている人が社会的にどのような評価をされているかを考えてみた場合に、私はあまりいい評価をしない、そのように考えた1人であります。そうですから、できたら独立独歩、自分の力で稼いで、自分の力で市政を運営していくと、このようなものが私はすばらしい行政だと思っているからであります。
その中で、450件という数字は那覇市が財産を買ってくれと言った場合に、じゃあ買いましょうかと、買える人の対象にしてない38条条項であります。言い替えれば、買いたいけれども買えない、これを買うと自分の家がつくれない。銀行からお金を借りて自分の家がつくれない、こういう方々が残っているわけであります。平成4年以後にそういう裁量権の行使をされておりますので、おそらく市長さんは、先ほど申し上げたように、売ることが美徳だということで進んだものにマイナスになっちゃいかんので、なるべく買ってもらおうと。財政が困っているから、この際買ってもらおうと。こういうことを進めるために、この弱い方々に対して、増築したい、改築したい、する場合に100万円前後の承諾料、いいですか、土地代を上げろという話ではないんです。地主の権利として承諾するかわりに、弱い市民の皆さんよ、払いきれなかったら出て行きないと。こういうことを含んでいるのが、この取扱要領の第38条じゃないかと私は思っているものですから、あえて弱い者いじめの裁量権の行使ではないでしょうか、市長さん、こう言っているわけであります。
特にです。皆さんにご理解賜りたいことは、何といいましても、重民町というのがありました。どうして皆さん重民町になったかご存じですか。分かってない方がいらっしゃるから、2~3分話させていただきます。
又吉康和さんの時代、その前の当間重民さん、市長、そのときに、泊港を新設する、そして整備する、それを軍がやったわけであります。その新設した残土で公有水面埋立をしたところが重民町であります。そしてそのときの市長さんの名前をあやかりまして、重民町という長い間その名称で育だってきたわけであります。そのときの状況は、大きな波が立って、暴風には強風があたって、草木が生えない、そういうふうな状況下の重民町であります。そこで、又吉康和さんの時代になって、旧垣花の方々は戦争のために軍用地として那覇軍港を接収され、行くところがないから政治的な配慮をしなければいかん、そういうことで配置されたところがあの重民町であります。そういたしますと、あの当時のうわさの話では、市長さんが言うことを聞いていると、20年間土地代を払っていけば、20年ぐらいからは自分のものになるだろうといううわさも立つほどありがたい話であったわけであります。その中で、時間がたつと貧富の差ができました。持てる人は買って、さらに自分の住まいを、建物をつくったわけであります。持てない人は、買うことができません。しかし、終戦当時つくった家はだんだん古くなります。つくり替えなければいかん。そのときに、しようがないものですから、銀行から金を借りまして、返していけるかな、いけないかなと思いながら、建物は弱っていきますので、やむなくつくっている方、つくろうとする方々を相手取って、那覇市がそういうふうな困っている市民に対して、地主として承諾してあげるから承諾料をくださいと、こういうことであります。
皆さん、那覇市の市長さんは仏の市長さんと有名であります。仏の市長さんがすることでしょうか、皆さん。私はこういう場合は、困ってる方には銀行から借りるのも大変でしょう、だからそのぐらいのことは但し書きでも書いて、市長が困っていると認めたら、この分については免除するような、そのぐらいな配慮ある、情けのある行政でなければいかんと思って、あえて質問しているわけであります。ですから、ひとつそのへんのところをお含みしていただきまして、前進するようなご答弁を期待し、このへんで質問を終わりますが、時間がございましたら自席より質問いたします。
ありがとうございました。
○議長(安里安明君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
まず、第1点の来年の11月の市長選挙への私の政治日程というのはどうなっているかということに、ご答弁を申し上げたいと思います。
ご案内のように、任期をあと1年2カ月余り残しているとはいいましても、議員諸公からいろいろと毎議会で提案をされている問題や、また私自身が今たくさんのプロジェクトを抱えている市政の重要課題をもっておりまして、私自身、政治日程を考える余裕がないというのが正直なところ、私の気持ちでございます。ただ、私は政治家というものは一義的には本人自身が決めることであると思いますけれども、やはり市民の意見にも大きく左右されまして、またこれを最も尊重すべきものでありまして、どのような態度をとるにいたしましても、多くの市民や有権者の意見を傾聴することが民主主義の根底ではないだろうかと思っております。
いずれにいたしましても、このような市民の意見を聞くプロセスの中で明らかにしていきたいと思います。しかしながら、最初に申し上げましたように、私は現在のところ市政の課題を推進する以外に現在余念がなく、実際問題として政治日程に今ほとんど考える余地がないということがございますので、その近き将来におきましては、やはりその態度をはっきりしなければならないということもよくよく承知しているものでございます。
○議長(安里安明君)
休憩します。
(午後2時54分 休憩)
───────────
(午後2時55分 再開)
○議長(安里安明君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
土地の問題、市有財産の問題でございますけれども、我那覇議員もよく承知のうえで、この財産は普通財産でありまして、その普通財産の管理というのも根拠としては地方財政法でございますけれども、この財政法の中では「地方公共団体の財産は常に良好な状態において、これを管理し、また所有の目的に応じた最も効率的に運用をしなければならない」と、こういうふうな規定がありますが、それによって運用をしているのであります。
(議場より発言する者あり)
ええ、それも承知しておりますけれども。しかしながら、現在の市有財産というのは決して市のためじゃなくて、やはり那覇市全体の立場で普通財産は管理しておりますので、そういう趣旨でその規定が改定をされたというふうなことでありますので、今少し我那覇議員もよく内情を理解されまして、ひとつどちらのほうが正しいかどうかということも、今後の議論の一つにしていただければありがたいと思います。
○議長(安里安明君)
我那覇生隆君
◆我那覇生隆君
2番目の市長の裁量権の行使の仕方について、今の市長のご答弁は私は当を得ていない答弁ではないのかなと、こう思うんです。これは、私は民法を聞いているわけではないのです。それから、行政法を聞いているわけでもないのです。あなたの裁量権の行使を、平成4年から特別に弱い人たちから土地の所有権があるからといって、自分の子どもである那覇市民が、困っている者から承諾料を取る、そういう裁量権の行使があっていいものだろうかと、あなたの政治姿勢を聞いているんです。ひとつご答弁をお願いしたいと思います。
○議長(安里安明君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
承諾料の導入の問題については、白紙の立場で承諾料を取っているんじゃなくて、増改築の場合には、以前はある一定の制約があったわけです。その制約を残して、そのかわり承諾料の導入をしているわけでありますので、これは決して、かわいそうな人というふうな表現でしたか、そういうことに対していじめをしているというものでは決してございません。私はマクロ的には、やはり財産というのは市全体の財産でありますし、また法律にのっとってその財産が普通財産であれば、当然に経済的な果実も考えなければいけませんし、そういうふうな全体のバランス等を考えた場合に、これが正しいんだというふうなことでこの制度が敷かれているということをご理解願いたいと思います。
○議長(安里安明君)
我那覇生隆君
◆我那覇生隆君
どういう詭弁を図りましょうとも、相手は那覇市民で困っている方が対象であります。それは認めざるを得ないだろうと思います。そして、効率の運用といいますけれども、効率の運用というのはどういうことを指して効率の運用かということです。そういう方々を守りながら、どうすれば財産の運用を効率的にもっていくかということが大事ではないかなと思う。そういう意味合いから、私はこの問題は、弱いものいじめの条項だと、こう言っているわけです。これは条例でもなければ規則でもない、法律でもないんです。あなたの考え方一つで変わることなんです。だからあえて申し上げているんです。あなたの考え方一つですよ。だれからも左右されることはない。ですから私は、あの財産の生まれた経緯、そして今までずっとやってきた、そしていい環境になってきた経緯、すべてお話し申し上げたわけであります。
そうですから、私は今市長が言われるように、財産の効率の運用ということだけであの問題を議論するのはおかしいんじゃないですかと、こう申し上げている。効率の運用ということは、高く金さえ入ればいいということじゃないはずです。いかに幸福に市民が暮らすかと。そしてこの総務契約というのは、40年以上も前から成立していることなんです。それを急に、平成4年になって、それも12月になって、皆さん市長が勝手にやっている。それを裏を考えると何かなといいますと、450件も処分している。51年から平成6年の間に。それを見た場合には、買いきれない人は出なさいということなのかとしか思えないんですよ、市長、これは。あなたがいくら買えと言っても、買えるような財政の裏づけがない方々が残っている。今、那覇市で承諾料を取っている不動産会社が何件あると思いますか、調べましたか。土地代の交渉はあります。増改築するときに、土地代を上げてくれと、こういう交渉は普通あります。だからといって、前にすでに契約が済んでいるものに対して、地主の一方的な考え方で、地主の権利の主張をする、そういうことが行政の、いくら普通財産であっても、行政のあり方としてはおかしいんじゃないですか。
相手は借りている人、あなたは貸している人なんです。言い替えれば、貸している人は強い人なんです。強い人が弱い人に対して一方的に、これでなければ契約しませんよとか、これでなければ建築の承諾はしませんよ、こういう政治がどこにありますか、市長。だから私は、これは考え直したほうがいいんじゃないですかと、こう申し上げている。ご答弁願います。
○議長(安里安明君)
親泊康晴市長。
◎市長(親泊康晴君)
これは、私は先ほど来からくどくどしく申し上げますが、特定の市民だけを特定に勘案するということもいけませんし、私は全体的な立場として市有財産を立派に運用するためには、そういうふうなシステムがいいでしょうというふうなことであります。決して、我那覇議員がつくれない人はそこから立ち退けというものとは性格は非常に違う問題ではなかろうかと思います。私はそういう方々がおれば、あるいはどうしても現在持ち金がなければ、そういうところの融資制度をお世話するということも考えておりますし、そういうふうな融資制度の方向で考えるものが行政でございまして、私は全体の財産運用の立場からは、これはやむを得ないと、こういうふうな考え方で推し進めていきたいと思います。
○議長(安里安明君)
我那覇生隆君
◆我那覇生隆君
市長の裁量権の行使でありますので、あなたの市長というお命もあと1年と1カ月ぐらいですから、そのへんのところは私は十分我慢できます。しかし、考え方が正しいというわけにはまいりません。この人たちは、今特定の市民になったわけじゃないのです。あなたが那覇市の職員になる前に、双務契約は済んでいる相手であります。そうですから、今特定の人になったんじゃない。あのときには政治の配慮として、特定の地域を指定されて移っている方々ということをあなたが知るべきなんです。今、特定じゃないんです。ですから、私はこの分については時間をかけて、市長におかれては仏の市長になってもらいたいなということを要望しておきます。
第1番目の、あと1年1カ月残っているところの市長の政治日程についてでございますけれども、一言二言所見を申し上げて、時間になりますので終わってみたいなと思っています。
どんな偉い人でも、長期の政権というのは歴史をひも解くと問題が起こっております。そういう意味合いから、私はそろそろ那覇市をかえてみて、那覇市の市長をかえてみて、何がいいかなと、市民の目から分かりやすいような、判断しやすいような、そういうふうな時期にきているのじゃないかなと思っております。
市長、4期しますと、32年間という共産党さんを中心とした勢力によってでき上がった市長が行政を司るわけであります。変わった考え方の部類も、この際、交代してもらって、そして比較して「ああ、なるほど親泊さんは立派な行政だった」と。かえてみて「ああ、かえてみてよかったな」、こういうふうなものをつくることが選挙ということの4カ年という意味があるわけであります。
市長さん、よく見てください。那覇市の玄関口にある大きな木、ガジュマルがあります。そのガジュマルは葉っぱを青々と、広がっております。市長さん、下を見てください。下は草木が生えていますか。陰になって生えないんです。私は、親泊市長が悪いと言っているんじゃない。これは自然の現象なんです。要するに、寄らば大樹の陰とはいいますが、裏を返すと、大きなものにくっついておけば難儀しないでも生活できるという惰性があるということも考えなければいけない。そういう意味合いから、もうそろそろ若い者に、新しい考え方をしている若い者に、那覇市の市政を任せて、若者が率先して参加し、そして若者が生活できる職場をつくっていくという、そういうふうな環境をつくる時期にきたのではないかなと、こう思っているわけであります。
そういう意味合いから、ひとつみんなの政治を、みんなでやるんだという基本原則にのっとりまして、この問題については考えてみたいなと思っておりますが、やるやらないは先ほど申し上げたように市長のご本人の出処進退のあり方でありますので、言及するわけではありませんが、時代はそういう時代になっているんじゃないかなということをご認識していただきまして、ご判断をしていただければありがたいと、こういうことであります。長い間ありがとうございました。
~~~~~~~~~~
○議長(安里安明君)
日程第3、議案第90号、
車両購入契約についてを議題といたします。
提案者の説明を求めます。消防長、玉城靖威君。
◎消防長(玉城靖威君)
議案第90号、
車両購入契約について提案理由をご説明申し上げます。
現在保有しております救助工作車は、購入後12年を経過し、エンジン性能等が低下しておりますので、火災をはじめ風水害……。
(「20年は……」と言う者あり)
20年ははしご車でございます。
火災をはじめ風水害、地震、交通事故、産業事故等の災害現場で人命救助活動を迅速に遂行するために、最新の救助工作車を購入する必要がございます。この救助工作車につきましては、去る8月25日に指名業者を集めて競争入札に付しましたところ、入札が不調に終わりました。そのため、9月4日に再入札に付した結果、株式会社 オカノが落札しましたので、同社と9月4日付で仮契約を締結いたしております。契約金額は6,107万9,000円となっております。よろしくご審議くださいますよう、お願い申し上げます。
○議長(安里安明君)
ただいま市長から9件の認定議案が提出されました。
議案配布のため、休憩いたします。
(午後3時11分 休憩)
───────────
(午後3時12分 再開)
○議長(安里安明君)
休憩前に引き続き、会議を開きます。
おはかりいたします。
本件については、この際日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と言う者あり)
○議長(安里安明君)
ご異議なしと認めます。
よって、本件を日程に追加し、直ちに議題といたします。
○議長(安里安明君)
認定第3号、平成6年度那覇市
一般会計歳入歳出決算から、認定第11号、平成6年度
防災緑地用地取得事業特別会計歳入歳出決算までの9件の事件を一括して議題といたします。
順次、提案者の説明を求めます。
企画部長、真栄里泰山君。
◎企画部長(真栄里泰山君)
認定第3号、平成6年度那覇市
一般会計歳入歳出決算についてご説明を申し上げます。
平成6年度の議決予算額は878億794万9,000円でありましたが、これに前年度繰越額24億1,074万5,604円を加えた予算現額は、歳入歳出とも902億1,869万4,604円でありました。この額は対前年度比8億8,371万3,649円の増で、伸び率は1.0%となります。
まず歳入決算を見ますと、収入済額が900億7,057万6,013円で、予算現額に対する収入率は99.8%、前年度決算額に比較して、15億778万716円の増で伸び率は1.7%であります。また歳出決算額は、支出済額が880億2,136万3,316円で、執行率は97.6%、前年度の支出済額と比較すると20億971万7,555円の増で、伸び率は2.3%となっております。
歳出の予算現額から支出済額を差し引いた21億9,733万1,288円が未執行となっていますが、その内訳は13億9,877万660円が翌年度繰越額7億9,856万628円が不用額であります。
歳入決算額から歳出決算額を差し引いた20億4,921万2,697円が剰余金でありますが、これから予算繰越に伴う充当財源8億7,170万5,985円を差し引いた11億7,750万6,712円が平成6年度決算による純剰余金でございます。
剰余金の処分方法は、このうち2分の1を下らない金額を地方財政法第7条の規定により、財政調整基金に積み立て、残額は平成7年度予算の補正財源に充てることにしております。
以上、認定第3号、平成6年度の那覇市
一般会計歳入歳出決算の提案理由をご説明いたしましたが、詳細につきましては、決算書及び附属書類をごらんの上、ご審議くださいますようお願いを申し上げます。
○議長(安里安明君)
建設部長、長堂嘉夫君。
◎建設部長(長堂嘉夫君)
認定第4号、平成6年度那覇市
土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算についてご説明申し上げます。
平成6年度は当初予算額71億2,279万3,000円に、3億8,391万円を補正し、前年度からの繰越額1億8,304万1,800円を含めた歳入歳出予算現額は76億8,974万4,800円となっております。この額は対前年度比2億3,808万5,200円の減で、伸び率は3%の減となっております。
まず、歳入決算を見ますと、収入済額は82億234万5,243円で、予算現額に対する収入率は106.7%で、前年度決算の収入済額に比較しますと、2億7,559万4,692円の増で、伸び率は3.5%となっております。
また、歳出決算は支出済額が74億4,732万1,169円で、執行率は96.8%、前年度の支出済額と比較しますと、2億6,407万5,938円の減で、伸び率は3.4%の減となっております。
したがいまして、歳入歳出差引残額7億5,502万4,074円が翌年度へ繰り越されております。この翌年度繰り越しの中には、繰越明許及び事故繰越の予算繰り越しに伴い、翌年度においてこれに充当すべき財源4,995万4,000円が含まれておりますので、これを差し引いた7億507万74円が平成6年度における実質収支額であります。
以上で、平成6年度那覇市
土地区画整理事業特別会計歳入歳出決算の総括説明を終わります。詳細につきましては、決算書及び附属書類をごらんの上、ご審議くださいますようよろしくお願い申し上げます。
○議長(安里安明君)
土木部長、亀島美一君。
◎土木部長(亀島美一君)
認定第5号、平成6年度那覇市
下水道事業特別会計歳入歳出決算についてご説明いたします。
平成6年度は、当初予算額60億7,131万8,000円に、3億7,369万9,000円の補正を行い、前年度繰越額6億3,510万円を加えた歳入歳出予算現額は、それぞれ70億8,011万7,000円であります。この額は対前年度比3億5,727万4,000円の減となります。
まず歳入決算を見ますと、収入済額は68億7,249万2,250円で、予算現額に対する収入率は97.1%、前年度決算の収入済額に比較しますと、4,292万4,664円の増で、伸び率は0.6%となっております。
次に歳出では、支出済額が67億9,601万859円で、予算現額に対する執行率は96.0%、前年度の支出済額と比較しますと、3,297万430円の増で、伸び率0.5%となっております。
したがいまして、歳入決算額から歳出決算額を差し引いた7,648万1,391円が剰余金でありますが、これから予算繰越に伴う充当財源2,365万7,000円を差し引いた5,282万4,391円が平成6年度決算における純剰余金であります。
以上で、第6号、平成6年度那覇市
下水道事業特別会計歳入歳出決算の提案理由説明を終わります。
詳細につきましては、決算書及び附属書類をごらんの上、ご審議くださいますようお願いいたします。
○議長(安里安明君)
港湾部長、大城清行君。
◎港湾部長(大城清行君)
認定第6号、平成6年度那覇市港湾事業特別会計歳入・歳出決算についてご説明申し上げます。
平成6年度は、当初予算額71億6,298万5,000円に、8億3,374万8,000円を増額補正し、前年度からの繰越額3億4,557万6,000円を加え、歳入・歳出予算額は、83億4,230万9,400円となっております。
この額は、対前年度比11億6,039万7,000円の減で、伸び率はマイナス12.2%となっております。
まず、歳入決算を見ますと、収入済額は67億1,953万2,063円で、予算額に対する収入率は80.5%で、前年度決算の収入済額に比較して、14億4,252万5,392円の減で伸び率はマイナス17.7%となっております。
次に歳出決算は、支出済額が82億7,766万7,925円で、執行率は99.2%、前年度支出済額と比較しますと、8億137万8,127円の減で、伸び率はマイナス8.8%となっております。
したがいまして、歳入歳出差額で15億5,813万5,862円の歳入不足額に繰越明許費の翌年度に繰り越すべき財源の5万7,000円を加え、15億5,819万2,862円を平成7年度から繰上充用で補てんいたしております。
以上、平成6年度那覇市港湾事業特別会計歳入歳出についてご説明申し上げました。よろしくご審議くださいますようお願い申し上げます。
○議長(安里安明君)
市民部長、当銘芳二君。
◎市民部長(当銘芳二君)
認定第7号、平成6年度那覇市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算についてご説明いたします。
まず最初に国民健康保険事業の概要からご説明いたします。
平成6年度の国民健康保険の加入状況は世帯数が年度平均で5万218世帯で、加入率では47.2%と対前年度比138世帯、0.3%の増加となっております。
被保険者数では、年度平均で12万1,370人で、加入率では39.9%と、対前年度比1,991人、1.6%の減少となっております。
保険給付事業は、保険給付比総額が132億5,595万3,000円となっておりまして、対前年度比4億3,228万1,000円、3.4%の増であります。
1世帯当たりでは26万3,968円で、対前年度比7,905円、3.1%の増となっており、また1人当たりでは10万9,219円となっておりまして、対前年度比では5,267円、5.1%の増となっております。
次に、賦課収納状況では、平成6年度は税率を据え置いたため、平成5年度と同様に所得割12.3%、均等割1万7,300円、平等割2万1,200円となっております。
保険税の調定額は、現年分で67億5,066万円で前年度より1億5,704万円、2.3%の減となっております。1世帯あたり調定額は13万4,427円で、前年度より3,506円、2.5%の減となっております。
また、1人あたり調定額は、5万5,620円で前年度より376円0.7%の減となっております。特に収納率は現年度分で87.47%と前年度より3.42%の大幅な伸びになっております。
次に決算状況をご説明いたします。
平成6年度は決算額で歳出が215億8,951万9,000円に対し、歳入が206億2,505万5,000円で、差し引き9億6,446万4,000円の不足が生じておりますが、これは平成7年度予算からの繰上充用で補てんをいたしました。
また、歳出予算で8億2,393万円が未執行となっておりますが、これは医療比の伸びが当初の見込みよりも低い伸びとなったことにより、保険給付比で5億5,409万3,000円が不用になったこと。及び予備費で2億2,171万8,000円が不用になったことなどが主な理由で、実績による不用額であります。
なお、平成6年度の決算におきまして、繰上充用額を除いた単年度収支では、2億4,195万7,533円の黒字となり、平成5年度に引き続き2年連続の単年度黒字を計上したことになります。
以上で、平成6年度那覇市
国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の説明を終わります。よろしくご審議のほどお願いいたします。
○議長(安里安明君)
救急診療所長、諸見里安紀君。
◎
救急診療所長(諸見里安紀君)
認定第8号、平成6年度那覇市
救急診療事業特別会計歳入歳出決算についてご説明を申し上げます。
平成6年度は当初予算額6億1,503万3,000円に、541万1,000円を減額補正し、歳入歳出予算現額は、6億962万2,000円となっております。
この額は、対前年度比460万4,000円の減で、伸び率はマイナス0.7%となっております。また患者数は3万9,612人で前年度と比較して2,670名の減で、伸び率はマイナス6.3%となっております。
それでは歳入からご説明申し上げます。
収入済額は5億8,673万8,404円で、予算現額に対する収入率は96.2%。前年度決算の収入済額に比較しますと、1,502万5,716円の減で、伸び率はマイナス2.5%となっております。
次に、歳出決算は、支出済額が5億8,670万9,911円で、執行率96.2%、前年度支出済額と比較しますと、1,498万2,611円の減で、伸び率はマイナス2.5%となっております。
以上で総括説明いたしましたが、詳細につきましては、決算書をごらんの上、ご審査くださいますようお願い申し上げます。
○議長(安里安明君)
保健衛生部長、野原広太郎君。
◎
保健衛生部長(野原広太郎君)
認定第9号、平成6年度那覇市
老人保健特別会計歳入歳出決算についてご説明いたします。
今回の決算につきましては、歳入合計額194億216万6,433円に対しまして、歳出合計額195億142万6,523円となり、歳入歳出差引額9,926万90円の歳入不足が生じましたため、平成7年度那覇市老人保健特別会計予算から繰上充用して、歳入不足を補てんいたしております。
はじめに歳入についてでございますが、歳入済合計額が194億219万6,433円で、予算現額に対しまして、収入率は98.5%、対前年度決算の収入済額に比較しまして11.5%の伸びとなっております。
次に、歳出でございますが、支出済合計額195億142万6,523円に対しまして、予算現額に対しまして99%の執行率になっております。
さらに前年度支出済額と比較いたしまして、12.7%の伸びとなっております。以上でございます。よろしくご審議のほどお願いいたします。
○議長(安里安明君)
都市計画部長、高嶺晃君。
◎
都市計画部長(高嶺晃君)
認定第10号、平成6年度那覇市市街地再
開発事業特別会計歳入歳出決算についてご説明いたします。
平成6年度の予算現額は、歳入歳出とも443万8,000円で決算額は歳入が443万8,489円、歳出は426万7,990円となっております。
歳入歳出差引額は17万499円で、繰越明許費等はありませんので、すべて実質収支額となっております。予算執行率は96.2%であります。
それでは歳入からご説明いたします。
繰入金は予算現額が395万7,000円で、収入済額は395万7,000円となっております。繰越金は予算現額48万1,000円で、収入済額は48万1,489円となっております。
次に歳出についてご説明いたします。
都市再開発事業費は、予算現額443万8,000円に対し、支出済額は426万7,990円となっております。執行率は96.2%であります。よろしくご審議のほどお願いいたします。
次に、認定第11号、平成6年度那覇市
防災緑地用地取得事業特別会計歳入歳出決算についてご説明いたします。
本予算は、天久公園用地を先行取得するため、建設省から借り入れた都市開発資金を返済するための特別会計であります。
歳入についてご説明いたします。
財産収入は、予算現額11億4,760万4,000円に対し、収入済額は11億4,760万4,105円で収入率は100%であります。
次に、財産収入は都市開発資金を借り入りて先行取得した天久公園用地を公園事業に処分して得る不動産売払収入であります。繰越金は予算現額1,000円に対し、収入済額は49万8,535円の繰り越しとなっております。
歳出についてご説明いたします。
事業費は予算現額6,087万1,000円に対し、支出済額は6,082万4,460円で、執行率は99.9%であります。先行取得した都市開発資金を償還するための事務処理経費及び平成6年度から償還金額よりも処分金額が上回っておりますので、その差額分を一般会計へ繰り出ししております。金額は6,018万5,000円であります。不用額は4万6,540円で実質によるものであります。
公債費は都市開発資金借入に対する返済元金及び返済利子であります。予算現額10億8,673万4,000円に対し、支出済額は10億8,673万3,881円で、執行率は100%であります。不用額は119円で実績によるものであります。
ちなみに、都市開発資金の借入額は62億9,600万円であります。これに対する平成5年までの借入残高は、40億4,104万4,000円となっております。これから平成6年度返済額8億9,277万2,000円を差し引きますと、平成6年度末の借入残高は、31億4,827万2,000円となります。
以上、平成6年度那覇市
防災緑地用地取得事業特別会計歳入歳出決算のあらましをご説明いたしました。よろしくご審議のほどお願いいたします。
○議長(安里安明君)
以上で、本日の日程はすべて終了いたしました。
明日9月19日は午前10時に本会議を開き、本日同様個人質問を行い、その後人事案件に対する質疑、討論、表決及び議案に対する質疑、委員会付託を行います。
○議長(安里安明君)
本日はこれにて散会いたします。
(午後3時38分 散会)
~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上記のとおり会議録を調製し署名する。
平成7年9月18日
議 長 安 里 安 明
副 議 長 大 城 勝 夫
署名議員 上 原 清
署名議員 崎 山 嗣 幸...